タグ別アーカイブ: 卵子提供

体験談 卵子提供 ドナーに選ばれて

         

エッグドナーさんからの手紙

わたしは19歳のときに子宮頚がん検診を受けました。その時は子宮頚部の細胞レベルが中等度異形成で、中期の段階という検査結果でした。
しかし、このレベルでは治療の対象ではなく、病院での治療もありませんでした。病院からは様子を見ましょうと言われただけでした。
いわゆる経過観察というものです。

それから6年ほど経過しましたが、子宮頸がんの検査をしたことはありませんでした。わたしは今25歳です。

先日、エッグドナーというものを知り、アクトワンさんにドナー登録をしたところ、エッグドナーとして卵子提供プログラムを受けるご夫婦から選ばれました。

ドナーとして海外のクリニックで採卵する前に、国内のクリニックで事前検査を受けました。アクトワンのスタッフの方も一緒にクリニックに来てくれました。感染症も、抗原抗体検査も、血液検査の他の項目も、ホルモン値も、AMH値もすべて正常でした。エコー検査による卵胞数も十分で、まさにエッグドナーとしては、申し分なく、万全の状態でした。
ところが、子宮頸がんの結果だけが、要再検査でした。

最初の子宮頸がんの検査は細胞診でした。ここで扁平上皮細胞の一部に核の腫大、核濃染、核形不整が見つかり、表層、中層だけでなく、深層細胞にも異形成がありました。そのために、コルポ生検を勧められました。

次に受けたのは組織診です。組織診は最初の検査から10日後に同じ婦人科クリニックで行いました。子宮頚部の組織を切り取って検査します。この時もアクトワンのスタッフの方も同席してくれました。
この結果、扁平上皮は肥厚して、異型細胞が上皮の2/3以上に広がっているとのことでした。

このために、このクリニックの院長にがん研究会有明病院のイケメン医師(院長曰く)宛に紹介状を書いてもらいました。この先生はがん研有明の婦人科の副医長の先生です。この病院で子宮頸がんかどうかの最終診断をしてもらうための検査をしました。この最終診断もアクトワンのスタッフの方は有明まで一緒に来てくれて、とても心強かったです。

診断の結果は、上皮内がん。
いわゆるゼロ期の子宮頸がんで、ほぼがんみたいなものだそうです。

このために、わたしは子宮頚がんの手術をしなくてはいけなくなってしまいました。エッグドナーとして、楽しみにしていた、マレーシア渡航は中止となりました。

あとで聞いたのですが、マレーシアでの卵子提供プログラムのために、卵子ドナーの協力するための事前検査には、子宮頸がんの指定項目はないそうです。アクトワンさんが、私たちドナーのために検査の項目として、追加してくれたのだそうです。米国のクリニックで採卵する卵子ドナーさんは子宮頸がんも調べるからということです。

お医者さんは30分程度の簡単な円錐切除手術と教えてくださったので、それほど不安ではありませんでした。この手術はがんのある子宮頚部を円錐状に切除する手術です。
円錐切除の手術は、2泊3日、病院に入院して全身麻酔で行われました。
手術が終わって、麻酔から覚めた後、お医者さんから手術成功の知らせを聞いてとてもほっとしました。
術後は、2週間から1ヶ月半ほど出血があると説明がありました。

わたしは今、手術後2週間以上経っていますが、まだ出血は止まりません。でも、出血量が減っているので回復していると思います。

もし、今このタイミングでエッグドナーの検診を受けていなかったら、わたしは年内にはがんになっていたかもしれない・・・とお医者さんに言われました。

考えただけでも、恐ろしいです。それほどギリギリで子宮の単純全摘子手術をしなくて済んだと言うことです。子宮を切除してしまったら、子供が産めなくなります。それはとても悲しいと思いました。なので、3ヶ月後の術後検診も、その3ヶ月後も、サボらず検診に行きます。
今回のことは、わたしにとってとても大きな教訓となりました。

でも、こんなことが起こるのはわたしだけに限ったことではないかも知れないと思いました。誰の身にも子宮頸がんは起きる可能性はあるし、誰が子宮頸がんになるのかなんて誰にもわかりません。だからこそすべての女性に検査が必要なのだと思いました。10代後半から20代、30代、若い女性も含めてすべての女性が検診をする必要があるのです。

例えば、わたしの住んでいる台東区では子宮頚がん検診が無料でできるとの案内が来ます。区や市によって違うかもしれませんが、1年か2年ごとに検査ができるようなので、これを読んだ方は、ぜひ無料で検診を受けてみてはいかがでしょう? 検診はほんの5分ほどで終わります。

わたしの経験が、少しでもみなさんのお役にたてればと思ってこの手紙を書きました。

medic-563423_1920

子宮頸がんについてのまとめ

近年、20歳代の若い女性に子宮頸がんが急激に増えているのをご存知でしょうか?

子宮頸がんは、子宮の入り口である頸部の上皮(表面の細胞)に発生します。検診で早期発見ができるので、検診がこのがんには非常に有効ですが、女性それも若い女性は検診を受けない人が多く、知らないうちにがんが進行しているケースも少なくないようです。今回は子宮頸がんについて、あらためてまとめてみました。

まず、子宮についてです。子宮は中が空洞の西洋梨を逆さまにしたような形をしています。球形に近い形の体部は胎児の宿る部分であり、下方に続く部分は細長く、その先は腟へと突出しています。この部分が頸部で、腟の方から見ると、奥の突き当たりに子宮頸部の先端が突き出すように存在しています。その中央には子宮の内腔に続く入り口があり、この入り口を外子宮口(がいしきゅうこう)と呼んでいます。

子宮体がんと子宮頸がん

子宮体部の内膜にできるのが子宮体がんですが、閉経前の女性には生理があるので、生理のたびごとに内膜が剥がれてしまうので、子宮体がんのリスクは大きくはありません。ところが、子宮頸がんの発生にはヒト・パピローマ・ウィルスの感染が関与しているので、高齢になるほど増加する他のがんと違って、性活動が活発な若い年代でこのヒト・パピローマ・ウィルス感染の機会が増えているため、若い女性の子宮頸がんが増加していると考えられます。

子宮頸がんは異形成という前がん状態を経てがん化します。がんに進行する前の正常でない細胞を、細胞診という検査で見つけることができます。無症状の時から婦人科の診察や集団検診などで早期発見することが重要です。生理中でない時や性交渉の際に出血したり、月経期間が長くなるなど気になる症状がある時は、早めに婦人科を受診することが早期発見に繋がります。

最近では晩婚化に伴い妊娠出産年齢が上がっていることから、妊娠中にがんが発見されることも多くなっています。がんが早期であれば妊娠とがん治療を両立させることが可能な場合もありますが、進行がんでは母体の命を優先させることもあります。パートナーともじっくり話し合って、納得した上で治療方針を決めることが大切です。

ヒト・パピローマ・ウィルス(HPV)とは?

このヒト・パピローマ・ウィルス(HPV)とはなんでしょう?HPVには、100種類以上のタイプがあり、このうち15種類が子宮頸がんの原因となるハイリスクタイプに分類されています。HPVは性交渉により感染します。ですが、HPV感染そのものはまれではなく女性の80%は知らない間にかかっていると言われています。感染しても多くの場合、症状のないうちにウィルスが消えていますが、HPVが排除されないで感染が続くと、一部の人に子宮頸がんの前がん病変や、子宮頸がんが発生します。しかし、どの程度の確率でHPVが感染するか、あるいはHPV感染が続いた場合、どの程度の確率で前がん病変や子宮頸がんが発生するかについてはよくわかっていません。

子宮頸がんの患者さんの90%以上からHPVが検出されることが知られていますが、HPVに感染した方の多くは、無症状で経過し、発がんすることはまれだと考えられています。

卵子ドナー 体験談

子宮頸がんの検診は?

まずは細胞診:細胞診では、子宮頸部の表面から綿棒、ブラシ、またはへらのうな器具で細胞をこすりとって、顕微鏡で正常な細胞かどうかを調べます。この検査で生じる痛みはそれほど強い痛みではありません。受診者のうちがんが発見されるのはわずかです。受診者の約1%に精密検査が必要となります。

続いて組織診:細胞診で異常があった場合は、疑わしい部分から小さな組織を切り取って、顕微鏡で診断します。これは子宮頸がんであることの確定のためです。この検査では痛みを感じたり出血したりします。

精密検査が必要な受診者の中でがんが発見されるのは約10%程度と非常に高い割合となっています。これらのがんの60%以上は、粘膜の表面のごく一部だけにとどまる上皮内がんなどごく早期のがんで、その大半は子宮を温存した治療が可能です。この他にコルポスコープ診、エコー検査、CT検査、MRI検査もあります。

20歳以上の女性では、2年に1回、細胞診による子宮頸がん検診の受診が推奨されていますので、「自分は若いから、がんになんてならない」などと考えずに、若い時から定期的に検診を受けることが必要です。

HPVのワクチンとは

HPVに対するワクチンは、接種することによって体内に抗体をつくりHPVの感染を防止します。平成24年1月現在、国内で市販されているワクチンは2種類あります。ハイリスクタイプに分類されるHPV15種類のうち、2種類(16型と18型)の感染による子宮頸がん(扁平上皮がん、腺がん)およびその前がん病変に対して高い予防効果があるとされています。

このワクチンの注意点は以下の4点です。

①HPV16型及び18型以外の癌原性(発がんの原因になる)HPV感染に起因する子宮頸がんおよびその前がん病変に対する予防効果は確認されていない

②接種の時点ですでに感染しているHPVを排除したり、すでに発症しているHPV関連の病変の進行を予防する効果はない。

③接種は定期的な子宮頸がん検診の代わりとはならないので、検診を受ける必要がある。

④予防効果の持続性は不明である。

ワクチンを接種したからと安心することなく、ワクチンを接種するとともに子宮頸がん検診を定期的に受診することが、その予防と早期治療のために必要です。

子宮頸がんのステージ

子宮頸がんのステージは0期とⅠ期からⅣ期までに分かれ、各期はそれぞれA期B期、さらに1期2期など細かく分類されています。

0期とⅠA1期では、
円錐切除術:がんのある部分を円錐状に切除する。
単純子宮全摘出術:子宮を切除して摘出する。などの手術による治療が行われます。

ⅠA2期以降では
広汎子宮全摘出術:子宮と膣の一部、卵巣、卵管を含めて骨盤壁ちかくから広い範囲で切除する。リンパ節も同時に切除する。など手術の術式も変わり、放射線治療、抗がん剤治療も行われます。

ステージや年齢、合併症の有無など患者さんのそれぞれの症状に応じて治療方法は決定されますので、担当医とよく話し合って決めましょう。

子宮頸がんの罹患数と死亡数

このうち子宮頸がんの罹患数は年間約10,900例となっています。これには0期である上皮内がんは含まれていません。(地域がん登録全国推計値2012年)子宮頸がんの死亡数は年間約2,900人となっています。(人口動態統計2014年)年齢別にみた子宮頸がんの罹患率は、20歳代後半から40歳前後まで高くなった後横ばいになります。近年は罹患率、死亡率ともに若年層で増加傾向にあります。

子宮頸がんの予防には検診が重要だということが分かったでしょうか?

アクトワンに登録されているエッグドナーは20代の健康な女性です。卵子提供をするレシピエントご夫婦に選ばれて、海外のクリニックで採卵することになったエッグドナーさんは、渡航する前に、国内クリニックで事前検査を受けてもらいます。若い女性の婦人科の受診率はとても低いので、この事前検査ではドナーさん本人も思ってもみなかったような結果が出ることがあります。

例えば、クラミジアなどの感染症が分かったり、AMH値が 2.0ng/ml 未満で、卵巣年齢が実年齢よりもかなり高かったり、子宮内膜症やチョコレート嚢胞の疑いがある場合もありますし、子宮頸がんの発見に至ることもあります。

これら事前検査の結果は、受け取った時にはドナーさんにとってとてもショックなことです。それでも今後のドナーさん達の人生設計を考える上では、間違いなく大きなプラスとなります。

例えば、性感染症が判明すれば、パートナーと一緒に感染症の治療ができます。AMH値が低ければ、低用量ピルを服用して妊孕力(子供を授かる力)を保持するとか、早めに結婚して子供を作るように人生設計を変更するとか、子宮内膜症やチョコレート嚢胞では、低用量ピルを服用して症状を抑えるとか、本格的な治療を受けるとか、子宮頸がんなら早期治療を開始するなどの対応ができます。それ が20代で婦人科検診を受ける大きなメリットなのです。

eggdonor2-4

アクトワンは若い女性の婦人科検診を推奨しています。

婦人科検診の結果、アクトワンにエッグドナー登録をしたドナーさんに、0期の子宮頸がんが見つかることもあるのです。このようにエッグドナーさんのこともとても大切にするアクトワンは、エッグドナーさんからの信頼も抜群です。そしてアクトワンのエッグドナーさんを大切にするその気持は、エッグドナーさんの採卵結果にも効果的に反映されます。このようなキメの細かいサービスはアクトワンならではです。そのために、アクトワンは、卵子提供を受けるご夫婦からの信頼も抜群なのです。

アクトワンの卵子提供プログラムを受けて、海外のクリニックで治療を行って、長く望んでいた赤ちゃんを授かる。そういうご夫婦が増えています。
さあ、あなたも悩んでいないで、卵子提供のアクトワンに相談しましょう。それが、あなたの永年の希望を叶える第1歩となるのです。

 

 

卵子提供、失敗しても諦めずに妊娠した方の体験談

         

不妊治療のクリニックの成功率を確認しよう

タイミング法や人工授精、体外受精・顕微授精など、長い不妊治療の間にはさまざまな方法を試されるでしょう。
体外受精は卵巣から直接採卵をする為に、排卵を促す目的でホルモン剤を使用するため、身体に負担がかかります。
また、治療の為の費用も顕微授精では1回あたり30万〜70万円かかります。経済的にも大きな負担です。
治療が長引くことによって、精神的に追い詰められる方も少なくはありません。
不妊治療は「出口のないトンネル」によく例えられます。辛い治療の繰り返しですが、「やめてしまったら可能性がゼロになる」と考えてやめることも難しくなっていくといいます。
赤ちゃんを授かる可能性が0%ではない為に不妊治療をやめることは難しいのです。

日本産科婦人科学会の調査による、日本の不妊治療のクリニックの生産率があります。
これによれば不妊治療を行っている奥様が40歳で赤ちゃんを出産できる確率は8%、45歳以上で出産できる確率は1%を下回ります。
これは平均なので、あなたが通院しているクリニックはそれよりも成功率が高い場合もありますし、ずっと低い場合もあります。
現場で治療にあたる医師の中には「1%以下の可能性しかないものは、もはや医療ではない。」との意見もあるようです。

仮にあなたが40歳で不妊治療をしているなら、あなたが通院しているクリニックにそのクリニックの生産率を聞いてみましょう。
生産率(せいざんりつ)というのは子供が生きて産まれる数を治療開始周期で割ったものです。
「先生のクリニックの40歳の女性の生産率を教えてください」この問にちゃんと答えられないクリニックは基本的にダメです。
クリニックの統計データを取っていないのは論外で、これを公表できないのは成績が悪いからにほかなりません。

妊娠の成功率は?

不妊治療は救済治療である

不妊治療は一般的には、病気や怪我を治す目的の根治治療ではありません。厳密な意味での「医学的治療」ではないのです。
不妊治療は基本的に子供ができないという苦悩からご夫婦を救い出す、または子供が欲しいご夫婦の希望を叶えるための「救済治療」なのです。
不妊治療がご夫婦の希望を叶えるための救済治療であるならば、クリニックの成功率はもっと重要視されるべきです。
患者さん達が少しでも成功率の高いクリニックを受診したいと思うのは当然のことだからです。クリニックは自らの成功率を積極的に公表すべきで、成功率を上げるために努力を惜しんではなりません。
そうしたことは、世間一般ではどの分野でもあたりまえに日常的に行われていることで、不妊治療のクリニックもその例外ではありません。

米国では不妊治療のクリニックは、そのクリニックの年齢別の生産率を公表しています。
例えばアクトワンのロサンゼルスの提携クリニックであるCFGの生産率は奥様の年齢が40歳なら約25%となっています。
この生産率は40歳女性の日本のクリニックの平均8%と比較すると、ロサンゼルスには日本の約3倍もの可能性があることを示しています。
そして日米の不妊治療の成績には大きな格差があることがわかります。

不妊治療を止める時期がわからない

NHKが不妊治療について行ったアンケートがあります。
回答したのは、患者と元患者合わせて8,000人と全国の308の医療機関でした。
35歳以上で不妊治療を続けている1,400人のうち、半数近くが不妊治療を「いつやめたらいいかわからない」と答えたそうです。
一方、医療機関の8割以上が、妊娠する可能性が極めて低いとわかっていても患者が希望する限り、治療を続けると答えました。
このアンケートから、不妊治療の長期化の背景に一部の医療機関の利益を優先する姿勢があることも浮かび上がってきたようです。
「不妊治療は医療というより商業だ」
「安易な体外受精が行われている」
という意見です。

確かに卵子の質を考えると妊孕力が衰えていることがハッキリしている40歳以上の患者さんに
「まだいけますよ」
「次、頑張りましょう」
と治療を引き延ばすことは、売上アップにつながるので病院の経営としてはメリットがあります。
一方でこのように「頑張りましょう」と言われた患者側は、そこに望みを託し、不妊治療の「やめ時」がわからなくなってしまいます。
患者さん達のそういった「希望」の芽を摘んでしまうことになる、「治療の終結宣言」をするのは偲びないという医師達の声があるのも確かです。

卵子提供という希望

卵子提供は不妊治療の次のステップ

欧米では自己卵での妊娠が難しくなる年齢の方には卵子提供を薦めることが一般的です。卵子提供は不妊治療の選択肢のひとつなのです。
しかし、日本国内ではこの卵子提供という選択肢がない、という現実があります。
養子縁組の制度もうまく活用することができていません。年齢制限や女性が仕事を持っていると養子縁組が難しい、といった養子縁組制度自体の見直しも必要です。

できることは全て、という気持ちで長年の不妊治療を頑張ってこられた方、たくさんいらっしゃると思います。
しかし、それでも妊娠をすることができなかったご夫婦に最後の砦として残されているのが海外のクリニックで受ける卵子提供による体外受精です。
卵子提供は、海外では20年以上前から実施されており、日本でも近年国内初の卵子バンクが開設されるなど、徐々に広がりを見せています。
卵子提供は、そのほかのさまざまな不妊治療のなかでも妊娠・出産率が高く、今後ますます利用者が増えると考えられます。
前述のロサンゼルスのアクトワンの提携クリニックの2015年のデータでは、「卵子提供」での生産率は、女性の年齢に関係なく78%となっています。
これは、各年齢での通常の体外受精の生産率と比較すると圧倒的な確率であると言えます。

実際に海外での卵子提供プログラムを受けて妊娠・出産された方も、日本国内では長年の不妊治療が実を結ばず辛い思いをされてきた方々ばかりです。
Act Oneアクトワンのプログラムで妊娠された多くの方が、
「母子手帳を手にする日がくるなんて」
「医師からの経過は非常に順調です、という言葉が聞けるなんて」
「赤ちゃんって、こんなに頻繁におっぱいを飲むのですね」
と、今まで結果に結びつくことが難しかった治療を振り返り、しみじみと妊娠・出産・子育ての喜びを実感していると話しています。

失敗しても諦めずに妊娠した方も多い

しかし、残念ながら卵子提供も成功率は100%ではありません。ほかの不妊治療と同様、どうしても失敗してしまうこともあります。
卵子提供によって妊娠した方の中には、初回の移植が残念な結果に終わっても再び海外に渡航し、凍結保管されている余剰胚を使って2回目の移植で赤ちゃんを授かったという方も多くいらっしゃいます。
2回目の移植まで考慮すれば、卵子提供の成功率は更に上がります。
一度の失敗で諦めずに、再度チャレンジすることで、妊娠・出産したいというご夫婦の希望が叶うのです。

卵子提供のアクトワンは、レシピエントご夫妻に寄り添って、しっかりとサポートさせて頂きますので、どんなことでもご相談下さい。
卵子提供による妊娠を成功させるためにも、優秀な海外のクリニックとの提携があり、クリニックとご夫婦を密に繋ぐサポート体制が整っていて、安心して卵子提供プログラムを進めることができるアクトワンにぜひお任せ下さい。

 

卵子提供によるメリットとリスク

         


不妊治療を長く続けているご夫婦の中には、卵子提供について検討される方も多いのではないでしょうか。
長く不妊治療を続けるうちに奥様の年齢も上がり、卵子は少しずつ老化します。卵子の老化を原因とする不妊だけなく、早期卵巣機能不全と診断された方にとっても、卵子提供を受けることは赤ちゃんを授かるための、ほとんど唯一残された選択肢となるのです。
卵子の老化や卵巣機能がうまく働かないことで、不妊治療においては次のような問題に直面します。

  • 体外受精のために採卵しても採卵数が少ない。
  • 採卵ができても卵子の状態が悪いためにちゃんと受精しない。
  • 受精しても胚の分割が進まないで、途中で止まってしまう。
  • この結果、受精卵が胚盤胞まで育たない。
  • 最終的に奥様に移植できる胚が残らなかった。
  • 胚盤胞まで受精卵が培養できないので、3日目の胚を移植したけれど着床しなかった。

このように、サイクルを何度も繰り返すけれど、「何度やっても成功しない」と悩みを抱えているご夫婦が多いのです。

日本のクリニックの生産率は?

日本産科婦人科学会の調査による生殖補助医療を用いた治療に関するデータがあります。
2010年のデータですが生殖補助医療を用いた治療は、全国の552施設で行われており、これらの施設で約24万回の治療周期が行われています。
このうち生産分娩に至った治療周期は2.7万周期でした。これは約11.4%という割合です。
つまり不妊治療を行っているご夫婦(延べ人数)の内、赤ちゃんを授かったのはわずか11%という結果なのです。
もう少し具体的にこのデータを見てみましょう。

生殖補助医療を行った奥様の年齢別のデータがあります。
奥様の年齢が32歳未満の場合には生産率(せいざんりつ。赤ちゃんが産まれる確率)は約20%という結果でした。
奥様の年齢が32歳以上になると生産率は徐々に低下し、37歳からは生産率が顕著に低下していきます。
奥様の年齢が39歳では治療開始周期あたりの生産率は10.2%でした。
奥様の年齢が40歳の生産率は7.7%
奥様の年齢が44歳では生産率は1.3%へと低下します。

この結果から奥様の年齢が40歳を超えると、生殖補助医療で赤ちゃんを授かるのは、かなり難しいということが分かります。
生産率は奥様の年齢が若いほど高く、年齢が高くなるにつれて顕著に低下します。
このように生殖補助医療の治療成績は、奥様の年齢が成績に大きく影響しています。

卵子提供 顕微授精

ロサンゼルスのクリニックの生産率は?

それでは、アクトワンの提携クリニックであるロサンゼルスのCFGの生殖補助医療の成績はどうでしょうか?

ロサンゼルスのクリニックの2015年の実績を見てみましょう。
奥様の年齢が35歳〜37歳の場合に生産率は55%
奥様の年齢が38歳〜40歳の場合には生産率は25%
奥様の年齢が41歳〜42歳の場合には生産率は23%
という結果になっています。

いずれの年齢でも日本のクリニックでの治療成績とロサンゼルスのクリニックの治療成績では大きな差があって、はるかにロサンゼルスのクリニックの成績が良いことが分かります。
ロサンゼルスのクリニックの生産率は、日本のクリニックの生産率の2倍から3倍も高く、その差は歴然なのです。
なぜこのような成績の差ができるのでしょうか?
その最も大きな要因となっているのは、PGSを行っているか否か、ということだと考えられます。

PGSを実施すれば遺伝子異常のある受精卵を排除できますので、まず着床率に差が出ます。PGSを行った胚は着床率が高く、そしてその後の流産率がとても低いのです。
このような成績の違いを目の当たりにすれば、日本で不妊治療を行うよりも、アメリカで不妊治療を行った方が良いことが分かります。
トータルで考えればその方が、時間も費用も節約できますし、結果も伴うかも知れません。
しかしながら、お仕事を持ってバリバリとキャリアを積んでいる日本の奥様が採卵周期を海外で過ごし、その後移植のために再び渡航することは困難なことです。

卵子提供プログラム

卵子提供の生産率は?

日本で不妊治療を継続して、いよいよ奥様自身の卵子では妊娠することが難しいと結論を出したご夫婦は、卵子提供プログラムを検討します。
生殖補助医療の成績が奥様の年齢に深く関係するので、奥様の子宮に問題が無い場合に、若くて妊娠能力の高いドナーの卵子を使った体外受精、すなわち卵子提供を受ければ妊娠・出産できると考えられるからです。
それでは、卵子提供の場合の生産率はどうでしょうか?

ロサンゼルスのクリニックの実績では、奥様の年齢にかかわらずドナーから卵子の提供を受けた場合の生産率は78%にもなります。
これまで見てきたデータから考えれば、この卵子提供プログラムを受けた場合の生産率が圧倒的に高いことが良く分かります。この生産率の高さが最も大きな卵子提供のメリットです。
もちろん、卵子提供を受ければ必ず妊娠できるとは限りませんし、費用もかかります。そして卵子提供にもリスクはあります。
様々なことを考慮して、十分納得した上で卵子提供を受けるようにしたいものです。

お腹の赤ちゃんと会話

卵子提供のリスクとは?

卵子提供を行う場合、いちばんのリスクとなるのは、やはり高齢出産ということでしょう。
卵子提供を受ける女性の多くは40歳を過ぎているため、妊娠高血圧症候群などのリスクが通常よりも高まります。
妊娠高血圧症候群とは、重症になると、お母さんに高血圧、たんぱく尿、むくみなどの症状が現れる症状です。
子宮や胎盤の血流が悪くなり、赤ちゃんに栄養を届けることができないなどの影響が出てきてしまいます。

妊娠高血圧症候群は妊婦さんの約20人に1人の割合で起こると言われています。妊娠32週以降に発症することが多いようですが、早発型と呼ばれる妊娠32週未満で発症した場合には重症化しやすく注意が必要です。
もともと、糖尿病や高血圧・腎臓病などを持っている、肥満、高齢出産である(40歳以上)、家族に高血圧の人がいる、多胎妊娠である、初産婦であるといった妊婦さんは妊娠高血圧症候群になるリスクが高いとされています。
妊娠高血圧症候群の治療は安静と入院が中心となります。強制的に入院されられて、食事などの管理をされることもあります。
妊娠高血圧症候群の予防の為には、かかりつけの医師による検診をしっかり受け、適切な周産期管理を受けることが最も大切なこととされています。
特に高齢出産の場合は妊娠中の経過観察・検診はとても大切なことなのです。
高齢出産となる場合には、設備の整った総合周産期母子医療センターを産院として選べば安心です。

アクトワンにご相談を

赤ちゃんがほしいご夫婦にとっては、妊娠できる確率の高い卵子提供はまさに「最後の手段」であり、夢のような方法だといえます。
まずは、Act Oneアクトワンにご面談にいらしていただき、ご納得いくまでご相談ください。
アクトワンでは移植前後のフォローアップの為のクリニックもご紹介させていただいております。かかりつけ医のない方もどうぞご相談下さい。
アクトワンでは、卵子提供に関するご相談を承っております。
卵子提供の方法やプログラムについて、また、卵子提供のリスクについても全てお話しさせていただきますので、ご不安なことや知りたいと思っていることはなんでもおたずねください。
ご相談をお待ちしております。

 

早発閉経の方も卵子提供で妊娠できる

         

早発閉経とは?

早発卵巣不全は一般に40歳未満で無月経となる疾患です。早発閉経ともいわれます。
20歳代の女性でも0.1%(千人に1人)、30歳代の女性の1%にみられ、無月経の原因の約10%をしめます。
20歳代で閉経というと少し驚きますが、何らかの理由で生まれつき卵子があまり作られない人がいるのです。
早発卵巣機能不全はPOFと略されたり、POIと略されたりします。
この略称は以下の英文の頭文字となっています。
POF =Premature Ovarian Failure=早期の卵巣機能停止
POI  =Premature Ovarian Insufficiency=早期の卵巣機能不全
一般的にPOFということが多いので、ここではPOFとします。

POFの原因は?

日本人の平均的な閉経年齢は50歳です。女性の出産可能な年齢の限界は閉経の10年前と考えられているので、40歳ぐらいが出産可能な年齢の境界ということができます。
POFは卵巣内の卵胞が枯渇してしまった場合と、卵巣内に正常な卵胞が存在する場合に分類されますが、ほとんどの場合は卵胞の枯渇によるものです。
卵子は胎児期に卵巣でつくられますが、その後新たにつくられることはありません。POFは何らかの原因で卵子が急激に減少してしまったり、もともと胎児期の原始卵胞数が少ないケースがあります。

POFに至る原始卵胞の急激な減少の原因は様々ですが、以下の原因で急激に減少するとされています。
①Xモノソミーまたはそのモザイク、X染色体末端欠失などのX染色体異常によるもの
②アジソン病、橋本病などの自己免疫疾患によるもの
③ダイオキシン等の環境汚染によるもの
④医療行為としての放射線、抗がん剤によるもの
⑤生殖年齢における子宮内膜症性嚢胞などため卵巣嚢腫切除などの手術を原因とするもの

さらに原因遺伝子とされる候補遺伝子がいくつかあって、遺伝性疾患として研究も進められていますがまだ確定されていません。
このように様々な原因がありますが、実は大部分のPOFは原因不明で、その原因はよく分かっていないのが実情です。

卵子提供のアクトワン

POFの症状は?

POFの症状としては月経不順や無月経が代表的な症状とされます。ほてり、のぼせ、動悸などの更年期症状が出現することもあります。
ゴナドトロピンに反応する卵子が枯渇しているので、卵巣からのエストラジオールの分泌が低下して、この結果高ゴナドトロピン血症となるのです。

POFの診断としては、以下の4つに当てはまる場合としてはいますが、明確な診断基準はありません。
①40歳未満の3ヵ月以上の連続した無月経
②脳にある下垂体から分泌されるFSH(卵胞刺激ホルモン)の血中濃度が30mIU/ml以上
③卵巣から分泌されるエストラジオールが10~30pg/mlと低値である
④AMHが0.1ng/ml 未満である

POFの治療法は?

POFは、そもそも卵子の枯渇が原因であるか、枯渇前の極端な卵子の減少を原因とするので、効果のある治療は存在しませんし、治療してもその効果はとても低いため治療価値が失われています。
かつては残存する卵子を確認するために、卵巣の生検なども行われていたようですが、この治療にも意味がないために、現在では行われていません。
治療法としては、一般的には女性ホルモン剤を長期間内服(カウフマン療法)したり、FSHの分泌を抑制するGnRHアゴニストを使用して、FSH値を正常化した後に排卵誘発剤を使用して排卵させるなどの治療方法があります。

また最近では卵巣を摘出し、卵子を活性化後に卵巣を移植し、体外受精を行う方法、原始卵胞体外活性化法(IVA:in vitro activation)を試みている施設もありますが、まだ実験段階で効果があるとは言えない状態ですし、病気でもない正常な身体に2回にわたってメスをいれるなど、治療を受ける方の負担も相当に大きいため、安易におこなわれるべき治療ではありません。
このように、POFには治療法がないために、POFの方が妊娠を望むのであれば、卵子の提供を受けるしか方法はありません。
海外ではPOFによる不妊に対しては卵子提供が一般的で、不妊治療として確立されています。

メディカル・ツーリズムをご存知ですか?

POFで悩まれている方は、ぜひ卵子提供をご検討下さい。
日本では卵子提供は業界の自主規制のために行われていないので、卵子提供を受けようと希望される方は、エージェントを利用して海外のクリニックで治療することになります。
Act Oneアクトワンも卵子提供のプログラムをご提供する日本法人であるエージェンシーです。

このように、自分の求めている治療のために海外に行って医療を受けることをメディカル・ツーリズムと言います。メディカル・ツーリズムは今や世界中で盛んに行われています。
アクトワンの提携するクリニックのある、マレーシアやアメリカは、国をあげてメディカル・ツーリズムに力を入れています。
いまやメディカル・ツーリズムは特別なことではなく、世界中の人が自分にあった治療を受けるために、気軽に海外に旅行する時代となっているのです。

卵子提供 妊娠判定

卵子提供プログラムとは

それでは、卵子提供とは何でしょう。卵子提供とは不妊治療の手法の1つで、例えばPOFのように、なんらかの原因で奥様の卵子が使えない場合に行うプログラムです。
卵子提供プログラムは若い健康な女性から卵子の提供を受けることによって、最終的には奥様がご自身で妊娠・出産することを目的としています。
このプログラムでは、卵子提供をするエッグドナーから卵子の提供を受けて、ご主人の精子とドナーの卵子を顕微受精の方法で受精させます。
ここでつくられた受精卵(胚)を奥様の子宮に移植することによって、妊娠が成立して、奥様が実際に妊娠し出産します。この一連の流れを卵子提供プログラムと呼びます。

若いエッグドナーから卵子の提供を受けることによって、子宮には問題がなく、卵子の要因で不妊であったケースでの妊娠率、出産率は格段に上昇します。
日本では出産した女性が「実母である」との定義付けられているので、奥様が自ら出産したお子さんは、ご夫婦の戸籍上の実子となります。

アクトワンの卵子提供プログラム

アクトワンでは、不妊に悩むご夫婦のために、海外での卵子提供プログラムを提供しています。
正式にAct Oneアクトワンと卵子提供契約書を締結すると、海外渡航して、提携先のクリニックの医師の初診を受けて検査や採精を行います。
卵子提供を受けるご夫婦は海外への1次渡航と前後して、エッグドナーの選定をおこないます。

エッグドナーが決定すると、ドナーは日本国内で事前検査を受けます。ホルモン値や卵巣機能、感染症の有無を確認するためです。
すべての検査項目で問題のない方だけが、正式にエッグドナーとなることができるのです。
正式にエッグドナーが決定されると、エッグドナーは海外に渡航・滞在して、クリニックで排卵誘発を行って採卵します。
採取された卵子は、ご主人の精子と顕微授精されます。

受精卵は5日から6日間培養され、胚盤胞になったものを凍結保管し、2次渡航で海外を訪問した奥様の子宮に移植します。
海外では着床前診断(PGS)を受けることを選択することができます。PGSではすべての染色体の検査を実施しますので、遺伝子異常のない正常な胚のみを移植することが可能です。
このために胚の着床率も上がり、流産率を低下させることができるのです。PGSの結果から男女の別も判明します。ご夫婦が希望すれば、正確な男女の産み分けも可能になるのです。

赤ちゃんを望む多くのご夫婦が、卵子提供プログラムを受けることによって妊娠、出産し、幸せな家庭を築いています。
アクトワンはお子様の誕生を望むご夫婦の力になれることに、誇りを感じています。ご夫婦の喜びが、すなわちアクトワンとそのスタッフの喜びでもあるのです。

 

卵子提供と高齢出産のはなし

         

海外で卵子提供を受けられて、国内で出産される方が年々増加しています。
エッグドナーから卵子の提供を受けて、妊娠・出産する場合はリスクが高いと言われていますが、実際はどうなのでしょうか。

本当に卵子提供はリスクが高いのか?

卵子提供プログラムで、妊娠・出産をされる方がリスクが高いと言われる理由としては、高齢出産の割合がとても高いからだと言えます。
卵子提供プログラムを選択される方は、国内での不妊治療をずっと継続してこられた方で、自己卵での妊娠を断念された方が多く、それでも赤ちゃんをあきらめきれない方々なので、必然的に年齢が高くなる傾向があります。経験値で言えば、卵子提供プログラムを検討し始める平均的な年齢は43歳ぐらいからでしょう。
こういった自己卵での不妊治療を卒業してから、卵子提供プログラムに移行するという流れを考えれば、卵子提供=高齢出産となるわけです。
これを考えれば、卵子提供プログラムでの妊娠・出産の自体のリスクが高いわけではなく、卵子提供のリスクと言えばそれは高齢出産のリクスということになります。

高齢出産の実態について

日本に於ける高齢出産とは、35歳以上で初めて出産される方をいいます。WHOの定義でもそうなっていて、諸外国の定義も同様です。以前は日本では高齢出産とは30歳以上で初めて出産される方を言いました。
厚生労働省の「人口動態統計」に、赤ちゃんの出生データがあります。
これを見ると確実に晩産化が進んでいることがわかります。第1子出生時の母親の平均年齢をみてみると、1975年には平均25.7歳であったものが、2015年には平均30.7歳と、40年間で平均年齢が5歳も上昇しているのです。
このデータが示すことは、以前の日本の定義を当てはめれば、第1子の出産年齢の平均がすでに、高齢出産ということになってしまっているという事実です。
そして、第2子以降の出生データも含めると、出産時に40歳以上である比率は5.3%にまで増加するのです。
一般的に年齢が高くなればなるほど、生活習慣病をはじめとする様々な疾病が増えてくるといえます。
その中には子宮筋腫やポリープ、高血圧症や高血糖など、女性の妊娠・出産の妨げとなり得るものや、骨粗鬆症といった妊娠・出産を通じて注意すべきことも増加するのです。

アクトワンの卵子提供

高齢出産のリスクにはどんなものがある?

高齢妊娠・出産の場合に、まず挙げられるリスクがダウン症などの染色体異常の割合が高まる、ということです。
染色体異常は卵子や精子の老化現象が原因のひとつであると言われています。老化だけが原因ではありませんが、実際に母親の出産年齢が上昇するにつれてダウン症の発症率も高くなる傾向にあることは確かです。そして染色体異常によって流産の確率も高くなります。
卵子提供による妊娠では若く健康なエッグドナーから卵子の提供を受けますので、このような卵子の老化に起因する染色体の異常はそもそも少なくなります。
加えて、海外では着床前診断(PGS)を受けることが可能ですので、染色体異常のない正常な胚を移植することができます。
卵子提供プログラムでは、染色体異常に対する心配と、染色体異常が原因となる流産の心配はありません。
次のリスクとしては、妊娠中特有の病気があります。妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などがこれにあたります。
妊娠高血圧症候群は、従来妊娠中毒症と呼ばれていたもので、妊娠中や出産後に高血圧やタンパク尿が認められた場合に診断されます。
35歳以上のかたや、糖尿病、高血圧、腎臓病の既往がある方と肥満の方はなりやすいので予防に努めることが必要です。食事は薄味、体重管理と十分な休養を心がけて下さい。症状が重いと入院する必要があります。
妊娠糖尿病とは、妊娠中に初めて発症した糖尿病のことです。妊娠糖尿病では、母体はもちろんのこと、胎児にも様々な影響が出てきます。
母体では尿路感染症、流産、羊水過多などの症状が、胎児では巨大児、胎児死亡、新生児の呼吸障害などが起きやすくなると言われています。
こちらも食事療法と運動療法が中心で、重くなるとインシュリン注射を行うこともあります。
どちらも通常は妊婦全体で約10%の発症率とされていますが、35歳以上では約14%〜18%と発生率が高くなる傾向にあります。
出産には様々なリスクがある事を理解して出産にのぞまれる方とそうでない方では、いざ出産となったときの安心感が違ってきます。
20代の出産と高齢出産では体力差もあり、備えるべきリスクも違ってきます。体力不安も出てくる年齢でもありますから、規則正しい生活、栄養バランスに優れた毎日の食事を心がけ、適度な運動も取り入れることで体力の衰えをカバーすることが出来ます。
備えあれば憂いなしという言葉もあるように、食事・運動・体重を厳格に管理することが、高齢出産ではとても大切なことであると認識しましょう。
高齢出産といえども、卵子提供プラグラム受けられて無事に出産を終えられ、楽しく子育てをしている方はたくさんいらっしゃるのです。

卵子提供のアクトワン

産院には卵子提供による出産であると伝えよう

卵子提供での妊娠であることに少しでもご不安をお持ちであれば、卵子提供を受けた妊娠である事をかかりつけの病院・ご出産予定の担当医師に事前にお伝えになられるのもひとつの方法です。
理解されている、という安心感はストレスの軽減にも繋がりますし、医療機関側としてもあらゆるリスクを想定しての治療体制作りに役立てることができます。
近年は、卵子提供を海外で受けられて国内で出産される方も増加していますので、国内の病院でも高齢出産の妊婦に卵子提供を受けたかどうかを確認する病院も増加しています。
そうすることにより、様々なリスクを想定した医療体制を整えることができるため、ということです。
国内でも総合周産期母子医療センターではこのような卵子提供での出産例を多く扱っている為、卵子提供での妊娠である旨を告げても受け入れもらえないということはありません。

Act Oneアクトワンでは移植後のフォローアップのクリニックご紹介を含め、ご出産時の医療機関選びについてのご相談も承っております。
ぜひお気軽にご相談下さい。

 

卵子提供と代理出産はなにが違うの?

         

不妊治療を長い間続けたけれど、国内の不妊治療クリニックでは、最終的に成果があがらず妊娠できなかったけれども、それでもやっぱり赤ちゃんが欲しいと望まれる場合に、ご夫婦が赤ちゃんを授かる方法として、卵子提供や代理出産を利用される方が年々増加しています。

卵子提供とはどんなものか

それでは、卵子提供とはどのようなものなのかを見ていきましょう。
卵子提供とは不妊治療の手法の1つで、なんらかの原因で奥様ご自身の卵子が使えない場合に行うプログラムのことです。

この卵子提供プログラムでは、第三者の20代の健康な女性から、若い卵子の提供を受けることによって、最終的には奥様がご自身で妊娠・出産することを目的としています。
20代の健康な女性から卵子の提供を受けることにより、ご自身の子宮には問題がなく、卵子の老化を始めとする卵子の要因のために、今まで妊娠が難しかったご夫婦でも、妊娠率・出産率は飛躍的にアップし、赤ちゃんを授かることができます。

このプログラムでは、体外受精で作られた受精卵を奥様に移植し、奥様自らが妊娠し、出産するので、誕生したお子さんはご夫婦の戸籍上の実子となります。
日本では出産した女性が「実母である」との定義付けがなされているからです。

卵子提供の手順

卵子提供では、まずご主人の精子とエッグドナー(卵子ドナー)の卵子を顕微授精させます。
受精させた卵子は、胚盤胞と呼ばれる状態になるまで培養されます。受精卵は5日目か6日目には胚盤胞にまで成長します。

胚盤胞の状態になると、着床前スクリーニング(PGS)のために、将来胎盤になる部分の細胞の一部を切り取って遺伝子検査をします。PGSをした後で、遺伝的に正常な胚のみを凍結保管します。
その後、奥様の都合の良いタイミングでその受精卵を奥様の子宮に移植し、奥様が妊娠、出産され、お子様を授かるという流れとなっています。

卵子提供を利用された場合は、ご主人の遺伝子しかお子様には受け継がれません。しかしながら、赤ちゃんは280日もの長い間、お母さんのお腹の中で成長します。
奥様は日々、胎動を感じながらご自身のお腹で赤ちゃんを育て、奥様は我が身をもって生命の誕生を体験するのです。

こうして奥様と生まれてくる赤ちゃんとの間には強いきずなが生まれまるのです。生命の誕生から、その後の日々の子育ての経験を通して、その絆はますます強固なものになるのです。
もちろんこうして誕生した赤ちゃんは、日本の法律ではご夫婦の実子として戸籍に記載されます。

赤ちゃんとママ
赤ちゃんとママ

代理出産には様々なタイプがある

代理出産は、ご自身の卵子には問題がないけれども何らかの要因によりご自身の子宮では妊娠・出産が難しい場合、またはご病気等によりそもそも妊娠・出産が難しいといった場合に選択されるプログラムです。
一般的な代理出産はご主人と奥様の受精卵を第三者である代理母の女性の子宮に移植し、代理母が妊娠・出産し、お子さまを授かるというプログラムです。

子宮に問題があるために、赤ちゃんを持つ夢をあきらめていた方や、子宮の機能がないために苦しんでいた方、そんな方々でも、赤ちゃんを授かることができるのです。
妊娠と出産の過程を代理母が「担当」しますが、産まれてくるお子さまはご夫婦の遺伝子を100%受け継いでいるということになります。

代理出産プログラムには、この他にもさまざまなケースがあります。ご自身の卵子では妊娠が難しいという場合には、エッグドナー(卵子ドナー)から提供された卵子とご主人の精子を顕微授精させて、得られた受精卵を使って代理出産ということも可能です。

また妻の卵子と第三者から提供をうけた精子を顕微授精し、できた受精卵を代理母となる女性の子宮に移植して代理母が妊娠・出産する場合もあります。
この他にも第三者より提供をうけた精子と第三者から提供された卵子を用いて体外受精をおこない、できた受精卵を代理母となる女性の子宮に移植し、代理母が妊娠・出産するケースもあります。

このように様々タイプの代理出産は、卵子に問題のある方、子宮に問題のある方、無精子症の方、これらが複合的にある方でも対応が可能です。

代理出産ができる国は少ない

インドでは商業的な代理出産は禁止となりました。また法整備の見直しをする国もあります。
現在、関係法が整って、合法的に代理出産が認められているのは、米国(カリフォルニア州など)や、ウクライナ、グルジアしかありません。
その他の地域で代理出産プログラムが行われているとすれば、それは法律が未整備の上、政治情勢等が不安定で、地政学的なリスクの高い国での代理出産プログラムとなると思われますので、避けた方が賢明です。

アメリカ(米国)では卵子提供や代理出産を「不妊治療」のひとつの選択肢として認め、きちんとした法整備もなされていますので、その他の国のように政治情勢の変化で「急に禁止になった!」等の心配がなく、とても安心です。
アクトワンでは、法的にも実績的にも信頼のできるアメリカカリフォルニア州での代理出産プログラムをご案内しております。また、代理出産プログラムの進行では、ご夫妻が安心してお子様を授かれる様にさまざまなバックアップをさせていただいております。

代理母へのお願い
代理母へのお願い

卵子提供と代理出産をするならエージェンシーを通して

どちらの方法も、子どもを望む女性がなんらかの理由で、自らの子宮や卵子を使って妊娠・出産できない場合に利用されるプログラムです。
そしてそのどちらも海外のクリニックで治療をするために、代理出産や卵子提供プログラムを受けられる方は、エージェンシーを通してプログラムを進めるということになります。

代理出産や卵子提供を国内で受ける事は事実上困難でありますし、関係する法律が未整備な日本での卵子提供や代理出産は、プログラムを受けるご夫婦が法的に守られないので避けましょう。

アクトワンの卵子提供プログラムや代理出産プログラムは、内容が他社よりも充実しているのに、他社よりも良心的な費用となっています。
赤ちゃんを望むご夫妻が、安心してアクトワンにまかせていただけるように、プログラムについての、さまざまなご質問を受付ています。
ぜひ、お気軽にご相談ください。

チョコレート嚢胞の方は卵子提供による妊娠も選択肢

         

あなたには我慢できないような生理痛はありませんか?
例えば、あまりの痛みで吐き気をもよおすとか、痛くて日常生活を円滑に送れないとか、痛みのために寝込んでしまうとか、その痛みが生理のたびに、だんだんと強まっていくなら、あなたはチョコレート嚢胞の可能性がありますので、早めに婦人科を受診しましょう。

チョコレート嚢胞を知っていますか?

チョコレートというとお菓子を連想して、甘くて美味しいイメージですが、このチョコレート嚢胞(正確には卵巣チョコレート嚢胞といいます)は全くそんな甘いイメージとは違う卵巣の病気です。
チョコレート嚢胞は女性の「生活の質」を低下させる婦人科疾患の1つなのです。超音波検査(エコー)やMRI検査で診断することができます。
チョコレート嚢胞は子宮内膜症の一つで、卵巣の内部に子宮内膜症が発生したものを言います。
子宮内膜は子宮の内側にある組織で、受精卵がうまく着床できるように、女性ホルモンの影響で厚くなりますが、妊娠が成立しない場合は月経血とともに子宮から排出されます。
この子宮内膜が何らかの原因で卵巣内部にできるのがチョコレート嚢胞です。
卵巣内で増殖した子宮内膜からは月経ごとに出血が起こり、出血は卵巣に貯留して囊胞を形成します。
古くなると子宮内膜と血液は酸化して泥状に黒っぽくなり、溜まった内容物の見た目がチョコレートのようになるので、チョコレート嚢胞という名前がつきました。

チョコレート嚢胞は不妊の原因

実はチョコレート嚢胞の原因はよく判っていません。月経血が腹腔内に逆流するためだとか、腹膜が子宮内膜のように変化するため、とか様々な説がありますが、これらで説明できないケースもあります。
女性ホルモンの一つであるエストロゲン(卵胞ホルモン)の作用で子宮内膜は増殖しますので、エストロゲンの分泌量が増加する20~30歳で発症しやすく、妊娠・出産ができる年齢の女性の約10%に子宮内膜症が発症するといわれます。
卵巣が腫れ上がって排卵が起こりづらくなる上に、卵巣内の血流の減少もあって卵胞の発育が阻害されます。また、子宮内膜症の炎症によっておこった癒着が卵管に波及すると、卵管がくっつき閉塞するので、せっかく排卵が起こっても精子と卵子が出会えなくなったり、受精卵が子宮へと到達できなくなって不妊となります。
チョコレート嚢胞がすぐに不妊症を引き起こすわけではありませんが、放置しておくと不妊のリスクが高まることは確かです。チョコレート嚢胞の女性の50%は不妊とも言われています。

薬物治療もある
薬物治療もある

チョコレート嚢胞の治療法は?

治療法には薬物療法と手術療法があります。薬物療法には、「低用量ピル」、「プロゲスチン経口剤」、「GnRHa療法」などがあります。
いま現在妊娠を望んでおらず、4cm以下のチョコレート嚢胞の女性には低用量ピルが最適です。副作用が少なく、長期間使用できるからです。
肥満・高血圧・糖尿病などの症状のある女性にはプロゲスチン経口剤を投与します。
痛みは取れますが、不正出血やほてりなどの副作用があります。
薬物療法ではホルモンの分泌をコントロールするため、同時並行で妊娠を希望するのは難しくなります。そこで、妊娠を希望している女性で3~4cm以上の卵巣チョコレート嚢胞の女性では、年齢及び子宮内膜症の進行度により、手術よりも不妊治療を優先することもあります。
手術は腹腔鏡下手術が主流です。卵巣を温存する場合は嚢胞部位だけの摘出や癒着部位の剥離、病巣を焼き切るなどします。
術後5年間で約30%の症例にチョコレート嚢胞が再発するので、術後早期の妊娠、再発予防の薬物療法を含めた術後管理が大切です。
チョコレート嚢胞は良性腫瘍である場合がほとんどですが、そのうちの1%程度はがん化することがあります。
40歳以上や嚢胞の直径が5cm以上では卵巣がんを合併しやすいといわれ、10cmをこえると卵巣がんは急増すると報告されています。40歳以上で妊娠を希望しない場合や、悪性腫瘍が疑われる場合には、卵巣、卵管、子宮を摘出することもあります。
このようにチョコレート嚢胞は放置しておくと不妊の原因になるだけではなく、癌化して命にかかわることもある病気です。
気になる方はすぐにでも婦人科を受診しましょう。それがチョコレート嚢胞の早期発見・早期治療につながります。
チョコレート嚢胞の早期発見・早期治療は、あなたの人生設計や、あなたの生活の質の向上にプラスになるのは間違いありません。

チョコレート嚢胞の方は卵子提供も選択肢

このように、チョコレート嚢胞が原因で、卵巣機能が低下して卵子がうまく育たない場合や、根治治療のために卵巣を全摘する手術を受けた場合には、卵子提供による不妊治療も選択肢となります。
卵子ドナーから卵子の提供を受けて、パートナーの男性の精子を受精させて受精卵を作り培養します。
こうして得られた胚盤胞にPGS(着床前スクリーニング)を行うことによって、染色体異常のない胚のみを凍結保存します。
PGSを行うことで、流産のリスクを下げることができるからです。凍結された卵子は、半永久的に保管が可能です。
あたなはご自身の体調、子宮内膜症の治療の経過や、ホルモン剤による子宮内膜の調整などの様々な要因をクリアしながら、万全の状態を作ってあなたの子宮に受精卵を移植するタイミングを計ることができます。

赤ちゃんとママ
赤ちゃんとママ

アクトワンの海外での卵子提供プログラムは、その成功率も高いので、あなたのチョコレート嚢胞の状態次第では、手術による治療を進めてから、卵子提供によって赤ちゃんを授かるという方法も選択できるのです。
チョコレート嚢胞とまさに闘っている女性にとって、最終的に妊娠・出産することを選択できる方法が残っていることは、激しい痛みや再発の恐れを取り除くための、今後の治療方法の選択に大きく影響を与えますし、治療を受けるあなたの気持ちにも少なからずプラスに作用すると思います。
アクトワンでは個別の無料相談会を随時開催して、たくさんの方に門戸を開いています。あなたとあなたのパートナーを取り巻く状況は様々で、一様ではありません。
だからこそ、卵子提供について検討してみるのもいいかも知れません。
そんな時にアクトワンの無料相談会に出向いて、卵子提供についての詳しい話を聞いたり、プログラムの流れを確認したりすることは、将来的な選択肢を増やすことに繋がるのです。

 

不妊治療では卵子提供も検討しよう

         

不妊治療には大きく分けて、「一般不妊治療」と「高度生殖医療(ART)」と呼ばれるものと2種類があります。

一般不妊治療と高度生殖医療(ART)とは?

妊活ではまず婦人科クリニックでの初診検査を行います。
検査で特に問題が見つからなかった場合には、まず一般不妊治療からスタートします。一般不妊治療には、タイミング法、人工授精(AIH)があります。
一般不妊治療を何度か試して成功しない場合には、体外受精などの高度生殖医療にステップアップしていくのが、日本の場合は一般的な流れとなっています。

タイミング法とは?

タイミング法は一言で言えば、排卵日を予測して性交渉するというものです。
妊娠するには、排卵後、卵子が生きている半日から1日程の間に精子と出会う必要があります。このために、排卵日の2日前から排卵日までに性交渉があると妊娠し易いのです。
排卵日を予測するためには、2つの方法があります。一つは自分で基礎体温をつけて、排卵日を予測する方法。
もう一つは医師の指導を受ける方法です。卵胞の大きさや尿中のホルモンを測定し、排卵日を測定します。排卵日の周辺で数回の通院が必要としているクリニックが多いようです。

排卵誘発剤を使用して卵巣刺激を行い、排卵を起こしてタイミング法や人工授精をすることもあります。
排卵誘発法は、本来は月経不順で卵巣機能不全が疑われる場合や排卵障害のある患者さんに対して、排卵を起こすという目的の為に使われる治療でしたが、人工授精での妊娠率を高める目的や、体外受精などの生殖補助医療の際にも広く使われるようになっています。排卵誘発剤を使用したタイミング法は保険適用になります。

人工授精とは?

人工授精は採取した精液から運動している精子だけを洗浄・回収し、妊娠しやすい期間にチューブを使い子宮内に注入する方法です。
この方法では、精子が卵子と出会うための移動距離を短くすることができるので、受精の可能性を高めることができます。
厚生労働省による厚生科学研究のデータによると、人工授精で妊娠した例の約80%は7回目以内に妊娠しているようです。その例での治療回数の平均は4.6〜3.6回となっています。

基礎体温表をつける
基礎体温表をつける

体外受精とは?

体外受精では、まず排卵誘発剤を使って卵巣を刺激して卵胞を育てます。
卵胞が育ったら、経膣で卵巣から卵子を採取(採卵)して、あらかじめ採取してあった精子と受精させます。
シャーレに入れた卵子に、培養士が洗浄・濃縮処理を行った精子を振りかけ、培養器にいれて自然に受精するのを待ちます。
体外受精とは、培養器の中で受精卵となった卵子を、移植できるようになるまで培養し、それを子宮に移植する方法を言います。
日本での臨床応用は1982年からです。体外受精は人工授精の一般不妊治療では妊娠しない場合に行われることが多い治療方法です。

顕微授精とは?

体外受精の中でも、受精のプロセスを人の手で行うものを顕微授精と言います。
通常の体外受精では卵子と精子をシャーレに入れて、自然に受精するのを待ちますが、顕微授精では顕微鏡下で卵子の中に1個の精子を直接注入します。
現在主流になってい顕微授精の方法は、細胞質内精子注入法(ICSI)で、顕微鏡で覗きながら髪の毛ほどの細井ガラス管で精子を吸い込み、卵子の細胞質に刺して注入します。
ICSI(イクシー)による受精の確立は非常に高く、平均70%から80%と言われています。

卵子の老化が不妊の原因

不妊治療の方法にはこのように、いろいろな種類がありますが、これらの治療において注意が必要なことは、あくまでも精子と卵子にそれぞれ妊孕性(にんようせい。=妊娠する力)が残っている、という場合にのみ有効であるということです。
女性は35歳以上になると、妊娠率の低下のみならず流産率も増加してきます。これは加齢による卵子の染色体異常や受精後の胚の発育不良によって起こると考えられています。
女性の加齢により、卵子の質の低下が起きることは様々な事実からも明らかになっています。
ただし、何故卵子の質が低下するのか?というメカニズムは明らかになっておらず、残念ながらその予防法がないというのが現状です。

自己の卵子を用いた治療では、女性の加齢に伴い、妊娠・生産率は低下します。しかし、若い年齢の女性からの卵子提供を受けると、女性の加齢による妊娠・出産率の低下はみられなくなります。
これはつまり、女性の加齢に伴った妊孕力低下=卵子の質の低下、が主な原因であることを示しています。

卵子提供 顕微授精

卵子提供の成功率は?

米国疾病予防管理センターの生殖補助医療統計によると、卵子提供での出生率は50%〜70%となっています。
自己卵での不妊治療では閉経年齢に差し掛かる45歳以降は殆ど出生を望めないといえますが、若い健康な女性から提供された卵子を用いた場合は、その45歳を過ぎても50%超の出生率を示しています。
これはいかに若い卵子の力(ちから)が妊娠・出産において重要な役割を担っているかを明確に示すものだということができます。
この妊娠確率は、米国疾病予防管理センターの生殖補助医療統計におけるデータです。個々のクリニックの実績・成績は異なるものになります。この数字はあくまでも「平均値」であるため、各クリニックの実績データを確認することが大切です。ご存知のとおり、「平均値」とは「真ん中」の値、となりますので、成功率の高低にはかなりの開きがある、ということを念頭にクリニックの選定をしたいものです。

高い成功率の裏に潜むリスクとは?

卵子提供エージェンシーがホームページやWEBサイトで掲げている成功率のデータの中には、通常では考えられないような高率の成功率があり驚くことがあります。
(中には成功率90%などと謳っているエージェンシーもあり)
しかしながら、よくよく聞いてみると、高率の成功率の裏にはカラクリがあって、「胚盤胞を2個同時に子宮に移植した場合の成功率」だった、ということもあるのです。
ドナー卵子による受精卵は着床率が非常に高いため、1個1個の受精卵は高い着床の確率を持っています。
2個同時の移植では、多胎のリスクがあるので注意が必要です。
卵子提供を受ける奥様は一般的に高齢出産であることが多く、多胎妊娠では早産未熟児の産まれる可能性がとても高い上に、母体への負担も非常に大きいのです。
このような高い妊娠成功率を謳っているようなクリニックや卵子提供エージェンシーは信用できないと考えた方がいいでしょう。

PGSの技術が発達した現在では、「1回の移植においては1個の胚を」ということが主流となっています。
ただ、強い希望があった場合、(子宮の状態にもよりますが)同時に移植できる胚盤胞は2個までとしているクリニックが多いようです。
胚盤胞にまで育った胚をより多く移植すれば、その分、妊娠の確率は高くなりますが、多胎のリスクがあることには充分に留意する必要があります。
いくら妊娠の確率を上げるためとはいえ、むやみに移植する胚盤胞の数を増やして、多胎妊娠の可能性を高めることは避けた方がいいのです。

これらのことから、卵子提供プログラムによる妊娠の成功率を比較する場合には、表面的な成功率を見るだけではなく、いくつの胚を移植をしてその成功率となったのかを、必ず確認することが大切です。

たとえ成功率が高くても、移植した受精卵の数が多ければ多胎妊娠のリスクが高まります。まずは正しく情報を見極めましょう。

安心の卵子提供エージェンシーを選ぶには

         

近年、海外で卵子提供プログラムを受ける方が大幅に増加しています。

卵子提供プログラムを受ける事ができる国はたくさんあります。アメリカ(米国)やヨーロッパ諸国における卵子提供は、不妊治療を受けられているカップルにとって、普通に検討可能な、選択肢のひとつとなっています。
最近では、それらの国々よりも物価も医療費も薬価も安いことから、相対的に費用負担が少なく、時差も小さなアジア諸国で卵子提供プログラムを利用される方も増加しています。

卵子提供エージェンシーを通すと、とても安心

ただ、海外では日本の健康保険の適用はありませんし、渡航する国にもよりますが、各種検査の費用や体外受精の費用、受精卵を子宮に移植する費用などの医療費はとても高額となります。
海外渡航するための飛行機代やホテルなどの滞在費や現地での食事代、また卵子提供プログラムを仲介するエージェンシーへ支払う費用などの負担もあります。
もちろん、エージェンシーを利用されている場合は、手配のすべてをエージェンシーがおこなってくれますので安心です。言葉の問題もありません。通常は海外での不妊治療で、エージェンシーを通すのであれば、海外の空港にエージェンシーの現地スタッフがお出迎えをしてくれますし、滞在先のホテルからクリニックまでの送迎はもちろん、クリニックでも通訳もしてくれます。渡航先の観光情報など滞在期間を通して、レシピエントご夫妻がゆったりとリラックスして過ごすためのお手伝いをしてもらえるのです。
費用の支払いは様々で、海外のクリニックへの医療費の支払については、レシピエントご夫妻が直接海外のクリニックに支払う場合もあれば、エージェンシーを通じて支払う場合もあります。これはそのエージェンシーの料金体系により、異なりますので、ご契約前にしっかり確認することが必要となります。

ロサンゼルスのクリニック
ロサンゼルスのクリニック

卵子提供プログラムに含まれる費用とは?

アメリカで日本在住のご夫婦が卵子提供プログラムを受けられる場合の費用には通常は以下の項目が含まれています。

  1. 海外クリニックに1次渡航しての奥様の内診とご主人様の採精
  2. 卵子ドナーの事前検査と海外渡航、そして排卵誘発による卵子の採取
  3. 採取された卵子とご主人様の精子の顕微授精。胚盤胞までの胚の培養
  4. PGSと胚盤胞の凍結保存
  5. 海外クリニックへ2次渡航しての奥様への凍結胚の移植

ご夫婦や奥様の渡航費や滞在費を除いて、上記のすべての項目を含めた総費用として、卵子提供プログラムはおよそ600万円程度必要であると言われています。
もちろん、それぞれの方の個々のコンディションや利用される医療施設、そしてエージェンシーによって費用が大きく変わる場合もあります。
支払費用の内訳には、医療費や検査費、クリニック事務手数料、薬代なども含まれています。
また、卵子ドナーへの謝礼やドナー経費(フライト・宿泊費・交通費等)、海外傷害保険料、コーディネート費用なども含まれています。
海外の弁護士費用や卵子提供者のバックグラウンドチェック、心理鑑定、遺伝カウンセリング費用などが必要となるエージェントもあるようです。

生殖細胞輸送のドライシッパー
生殖細胞輸送のドライシッパー

生殖細胞専門の輸送会社に任せよう

エージェントによっては、ご主人が渡航せずに奥様のみが海外に行かれ、凍結精子空輸によって体外受精をおこない受精卵を子宮に移植する手配も可能となっています。
この場合の輸送業者選択にあたっては「生殖細胞専門」の輸送会社を選ぶことがとても重要です。大切なご夫婦の生殖細胞を安全に輸送することができる体制・資材・知識・ネットワークを輸送会社が持っているか?
ということがポイントです。荷物や貨物の内容物を調べるために通常はX線照射しますが、生殖細胞にX線照射をすれば、細胞は死滅してしまいます。
輸送会社の中には、治験薬や実験用動物、実験用ウィルス等と同じ資材を使うところもあるようですが、「代わり」のきかない生殖細胞であるからこそ事故のないように万全の体制での輸送が理想です。
Act Oneアクトワンでは信頼できる生殖細胞専門の輸送会社をご紹介しております。

凍結胚の再移植について

卵子提供プログラムにおいては、二度目の挑戦が必要となる場合もあります。
卵子ドナーから得られた卵子とご主人様の精子の顕微授精と、その後の胚の培養、PGSを行っても、卵子提供プログラムでは数個から10個程度の凍結胚が得られる場合がほとんどですので、余剰胚を凍結保存し二度目の挑戦に備える事も可能です。
二度目の挑戦をされる場合にかかる費用は、一般的に医療費(移植費用を含む)や手数料などで100万円程度が目安と言われています。

安心して
安心して治療を受けるには

明瞭会計で内訳をきちんとお見せいたします

株式会社ActOne・アクトワンでは、他社と比べ良心的な価格で卵子提供プログラムをご案内しております。
卵子提供のエージェンシーも多くなっており、費用や紹介される医療機関の医療水準や環境もさまざまです。エージェンシーのホームページ上では手頃な費用が掲載されていても、追加オプション1、追加オプション2と様々な項目が必須のものとして加算され、最終的には非常に高額な費用となってしまった、ということも多いようです。
ご夫妻が安心して治療を受けることができるためには、エージェンシー選びはとても大切ですので、しっかりと比較検討してください。

海外での不妊治療はご不安なことが多いと思います。レシピエントご夫妻は、是非とも日本のサポート体制がしっかりしている会社をお選びください。海外では日本との間に時差もあるので、日本時間の深夜にトラブルが起こる場合もあります。ご夫妻が検討しているエージェンシーが、どこまでサポートしてくれるのかを事前に確認しておきましょう。

株式会社ActOne・アクトワンでは、安心して卵子提供プログラムを受けていただけるように、ご夫婦の疑問点には誠心誠意お答え致します。ぜひ気軽にアクトワンまで、さまざまなご質問やご不安をご相談ください。
お待ちしています。

 

 

卵子提供は胚盤胞まで培養する技術、PGSの進歩、胚の凍結技術(ガラス化法)が支えている

         

エッグドナーさんからの採卵

アクトワン・ActOne の卵子提供プログラムでは、エッグドナーさんに、日本のクリニックで、感染症の有無、ホルモン値の検査、子宮頸がんの検査、卵巣のチェックなど、たくさんの項目の事前検査を受けてもらいます。
その結果が良好であれば、エッグドナーさんは、ピルで生理周期を整えて海外へ渡航します。
ドナーさんはその後約2週間、排卵誘発をして、卵子の採取に臨みます。ここで採取される卵子は、ドナーさんにもよりますが20個から40個にもなります。
採取された卵子は、成熟卵と未成熟卵に分けられて、成熟卵のみが、予め凍結されている、レシピエントご夫婦のご主人様の精子と顕微授精されます。
ここで受精した卵子は、インキュベータの中で5日から6日培養されて胚盤胞となります。育った胚盤胞は、PGSのために組織の一部を採取した後にすべて凍結されて保管されます。

ハワイクリニック機材6

受精卵を胚盤胞まで育てるのはとても難しい

アクトワンの提携する海外のクリニックでは、前述のように、受精卵はすべて胚盤胞まで育てるべく培養されます。
受精した胚は48時間後には4細胞、72時間後には分割して8細胞になります。体内とは異なった環境で、胚を長期に培養して胚盤胞まで培養することは、実はとても難しいのです。
受精卵の中ではさまざまな生化学的な変化が起こっていて、胚の成長の過程で糖や他のエネルギー源やアミノ酸を培養液に加えてあげる必要があります。
この過程がとても難しいが故に、現在でも不妊治療のクリニックで、Day2やDay3の受精卵を子宮に戻してしまうということが行われています。
Day2やDay3の受精卵よりも、胚盤胞にまで育った受精卵の方が着床率も妊娠率も高いのは言うまでもないことです。
なぜならば、自然妊娠で着床が起こるのは5日から6日目の受精卵で、2日や3日目の受精卵は着床できないからです。

新鮮胚よりも凍結胚が良い理由はこんなにある

実は新鮮胚と呼ばれる凍結しない受精卵を使うよりも、凍結された凍結胚を使ったほうが、妊娠率が高いのです。
なぜこんなことが起こるのでしょうか?
常識で考えても分かるように、受精卵も凍結すれば多少なりとも受精卵の質は低下します。それはみなさんが、お肉や魚を冷凍して解凍する様子を見ていれば、よく分かるはずです。それにもかかわらず凍結胚の方が妊娠率が上がるのは、凍結により受精卵を子宮に戻すタイミングをコントロールできるからです。
アクトワンの卵子提供プログラムでは凍結胚移植にあたって、奥様の子宮内膜の調整には万全を期します。奥様にはエストレースやメドロール等を服用していただいて、子宮内膜が十分な厚さになるように調整するのです。
子宮内膜が厚さ6ミリに満たない場合には、残念ながら凍結胚の移植スケジュールはリセットされるくらいです。
最近は奥様もお仕事をしている方が多く、なかなか休暇が取れません。こんな時でも、奥様の都合の良いタイミングで、奥様の生理周期を調整して、ベストコンディションで胚移植が行われ、子宮内膜に着床させることが可能になったのは、受精卵が凍結されているからです。
また、凍結胚移植による妊娠では、子宮外妊娠の発生頻度が新鮮胚移植よりも圧倒的に低くなることが判っています。
新鮮胚移植では、排卵誘発→採卵→体外受精→受精胚の移植の工程が連続的に行われるために、胚を子宮に移植するタイミングが、女性ホルモンの血中濃度のとても高い時期に重なるためとも言われています。この人為的に高められたホルモン濃度が何らかの影響を与えて、子宮外妊娠につながる可能性があるのです。
それだけではありません。凍結胚移植では、早産率が低くなり、低体重児の出生の比率が小さくなるなど、出生する赤ちゃんにも良い影響を与えています。
卵子提供プログラムに関わらず、日本における不妊治療でも、このように受精卵を凍結保存するのが現在では主流となっていて、凍結胚移植の方が新鮮胚移植よりも10%も妊娠率が高くなっています。
今では日本において体外受精で産まれてくる子どもたちの内76%もの子供が凍結胚移植によって生まれてきているのです。
生まれてきた子どもたちの内、3/4が医療機関のマイナス196℃に冷やされた液体窒素タンクの中で、一定期間過ごしていたという事を想像すると、これはちょっと驚きです。

凍結胚保管の様子

胚のガラス化法ってどういうの?

それでは胚の凍結はどのように行われるのでしょうか?2006年にガラス化法(超急速ガラス化保存法)が登場しました。ヴィトリフィケーションと言います。
これは画期的な胚の凍結方法で、以前は凍結胚を融解すると、5個~20個に1個ぐらいの割合で受精卵は死んでしまいましたが、このガラス化法では胚が死んでしまうことはほとんどありません。
人間の身体は約60%が水であるといわれます。細胞も同様で、そのほとんどは水分です。このために細胞を凍らせると、細胞内に氷の結晶ができます。水は液体よりも氷になった方が体積が増えるので、氷が細胞壁を壊してしまって細胞は死んでしまうのです。受精卵も同じ細胞なので、普通に凍らせると壊れて死んでしまいます。
これを防ぐために、まず胚の内部の水を凍結保護物質(CPA)に置き換えます。胚を凍結保護物質の溶液に浸すと、胚と溶液との浸透圧の差によって、胚の中の水分が漏れ出し、胚の中には凍結保護物質が浸透します。
これにより細胞内の粘性が高まるために胚の中に結晶が形成されません。凍結保護物質は氷の結晶をつくることなく、ガラスのような状態で固まるために体積が膨張せず胚が破壊されないのです。
そのためにこの方法はガラス化法と呼ばれます。
受精卵が凍結保護物質で満たされると(細胞内のCPA濃度は50%以上に高める必要がある)、今度は一気に液体窒素へと投入して胚を凍結させます。
実際には受精卵はそれぞれ胚の質や、発育の状態により細胞膜の透過性が異なるために、胚ごとに最適な浸透処理が求められます。
受精卵はそれぞれに最適な条件での凍結保存が必要ですが、ガラス化凍結法ではそれが可能です。
胚培養士(エンブリオロジスト)はその状態を確認しながら胚を凍結させます。こうして凍結された胚は半永久的に保存することができます。

アクトワン・ActOne では、複数凍結保管された受精卵によって、1人目はもちろん、その後時期やタイミングをみながら、2人目、3人目を妊娠をすることができます。
それが可能なのは、このガラス化法という胚の凍結保存方法があるからなのです。
このガラス化法は現在では、受精卵のみならず、様々な細胞や骨髄バンクなどでも使われて、広く応用されています。

最新の技術が多胎妊娠を防ぐ

こうしてPGSと胚盤胞まで培養した受精卵を凍結保管することでの、大きなメリットは、多胎妊娠の発生を防ぐことが出来るという点にもあります。卵子提供プログラムでも、以前には体外受精の成功率を上げるために、複数の胚を子宮に移植するということが行われていました。複数の胚を移植すれば、双子や三つ子などの多胎妊娠となる可能性があります。
多胎妊娠は早産や未熟児の生まれる可能性が高いのです。多胎妊娠では、この280日に及ぶ妊娠期間を維持できない可能性がとても高いからです。
WHOによれば、妊娠期間は最終生理日から出産までを280日としています。(最終生理日から排卵までは14日ですから、受精から266日後に出産するという計算です。)
多胎妊娠は生まれてくる赤ちゃんにとっての大きなリスクとなるだけでなく、母体にも重大なリスクとなります。
PGSと胚の凍結技術の進歩は多胎妊娠のリスクを軽減するという恩恵を、卵子提供プログラムを受けるレシピエントご夫婦にたらしたのです。

凍結された受精卵はどうやって融解する?

凍結された胚を使った方が妊娠率は上がります。凍結された胚は半永久的に保存ができます。胚が凍結保管されているので、レシピエントの奥様は万全の準備を整えて、移植に臨むことができます。子宮内膜の状態もとても良好になるようにホルモン剤を使って調節していきます。移植の際には凍結された胚盤胞は融解されて、奥様の子宮に移植されます。
それではマイナス196度に凍結された受精卵をどのように融解するのでしょうか?
ガラス化法では、受精卵を凍結するにあたって、凍結保護物質(CPA)を胚に浸透させる必要がありました。なので、凍結胚の細胞内にはCPAが高濃度で存在することになります。
このような状態の細胞を通常の培養液に入れると、細胞外から大量の水分が中に流入して、細胞は膨張して破裂してしまいます。これを浸透圧障害といいます。
それを防ぐために、凍結胚の融解のためには、濃度の違う4段階の融解液を用意します。濃度の違う融解液に順番に入れることによって、浸透圧障害を防止するのです。
4段階の融解液の最後は培養液で、最終的には細胞内の凍結保護物質はすべて培養液と入れ替わるのです。
凍結胚融解のためには他にも重要なことがありあます。それは温度です。
温められて細胞がガラス化(固体)から液体へと変化する時に、細胞内には液体と固体が混在することになります。この時のわずかな体積差が、脱ガラス化時の亀裂(クラック)を発生させることがあるのです。透明帯や細胞質のクラックを防止するためには、ガラス化された胚は急速に加温する必要があります。このために凍結胚は37度に温められた融解液の中に素早く浸さなければなりません。
融解された胚は、驚くことに、すぐに成長を再開します。
まるで生命の神秘です!
この胚の発育によって、融解された胚が生きているか否かの判断ができるのです。

ハワイクリニック機材7

最新のテクノロジーが卵子提供プログラムを支えている

融解された胚盤胞は、すぐにお母さんの子宮に移植されます。移植された胚は黄体ホルモンの働きによってふかふかになったお母さんの子宮内膜に着床して、これから元気に成長していくことになるのです。
卵子提供プログラムは、このように最新のテクノロジーによって成り立ち、支えられています。エッグドナーさんからの卵子の採卵、顕微授精、胚盤胞と呼ばれる状態までの胚の培養、着床前診断(PGS)、ガラス化法による胚盤胞の凍結、胚融解、レシピエントの奥様への移植。これらすべての過程で最新の技術や療法が使われるのです。
このような理由で、卵子提供には信頼できる優秀なクリニックが求められます。アクトワン・ActOneの提携する海外4か所のクリニックはどれも素晴らしく優秀なクリニックですから、安心して卵子提供プログラムを進めることができます。
最新の理論も、最新のテクノロジーも、最新の治療法もすべてプログラムに取り入れられています。そしてそれは最新の研究に基づいて常に進歩していますので、クリニックのプロトコルも適切な時期に変更されます。
現在も高い成功率を誇るエッグドナーの協力による卵子提供プログラムは、このような絶え間ない進歩と努力によって、さらに改善されていくことでしょう。