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前々回、前回で卵子提供エージェンシーの種類などについて書きました。
今回は、卵子提供エージェンシーの決定、そして卵子ドナーさん決定への過程について書きます。
卵子提供エージェンシーを大別すると、会社の基盤が日本なのか海外なのか、
であるとこれまでに説明しました。
私が決めたのは、日本に基盤がある会社です。
問い合わせ窓口がしっかりしていて、電話でもメールでもファクスでもすぐに連絡が取れる事も決定要因でした。
最も重要なのは、過去の実績と、現在もきちんと運営されているかどうか、です。
卵子提供エージェンシーの選び方についての記事はこちらから!
卵子提供エージェンシー決定の際に重視したポイント
1.日本に基盤がある
2.会社組織がきちんと存在している
3.いつでも連絡が取れる
4.過去の実績内容と、現状
5.移植までのプロセスが明確化されてシステムが確立している
6.価格が適正であり、どの段階でいくら支払うのかが明文化されている
7.卵子ドナーさんの量。色んなタイプの卵子ドナーさんが沢山、所属しておられる
8.現地でのアテンド態勢もしっかりしている
9.そして、これが最大の大切な要因です。現地のクリニックがしっかりしている事!!
上記条件に加えて、タイ、バンコクでプロジェクトを確実に遂行できる事と、
日本で採精して、確実に安全に空輸する手配が可能である事を、
私は決め手としました。
新しい命を誕生させ、そして、私の体も預けるのですから、人生最大のプロジェクトです。
まずは色んな卵子提供エージェンシーのホームページを熟読して精査しました。
そして、候補としてしぼり込んだ複数の会社を訪問しました。
ある会社は土地代の高そうな地域の高級マンションに、広いフロアを専有していました。
社長とスタッフ、計3名と面談しましたが、私が会社を選ぶ、というより、
会社に私が値踏みされているような、とても嫌な印象でした。
「この依頼者は、幾らくらい支払い能力があるのだろう?」
というような目で見られ、そのような質問をされました。
とても冷たい雰囲気で、大事で繊細なプロジェクトを任せられないと直感しました。
肝心の卵子ドナーさんのファイルを見せて貰えますか?
とお尋ねしましたら
「当社の最高機密ですから」と勿体ぶり、
ほんの少ししか見せて貰えませんでした。
2,3人のデータだけでは勿論、何もわかりません。
「どうしてこの仕事をしようと思われたのですか?」
とお尋ねしましたら、社長のお答えは
「ボランティア精神です。人助けがしたくて」
でしたが、私は信じられませんでした。
面談の最後に、面談費用5千円を要求されました。
この会社の資料に、費用の説明はありますが、ひょっとしたら、言われるがままに、
オプション項目として費用がアップしていくのでは?
という危惧を抱きました。
そのような不信感を抱かせる会社とは契約できません。
そして、卵子ドナーさんのファイルをもっと見たいなら、私達夫婦の戸籍謄本の提出が必要、と言われました。
ここで再度、声を大にします。
卵子提供プロジェクトは大変高額になります。
契約を結ぶ前に、どこからどこまでが費用に含まれ、何がオプションとして別払いになるのか、
契約書に細かい点まできっちりと明記して貰い、しっかり熟読してチェックしましょう。
さて、最終的に私が決定した会社は、最初に訪問した際、大変フレンドリーでした。
会社は高級マンションでもなく、普通のオフィスビルの一室で、
飾り気はないけれど清潔である事も好感が持てました。
私を値踏みするような視線は無く、現地クリニックの説明、成功事例の紹介、費用、移植プロジェクトの過程、現地でのアテンドetc、
すべて、誠実に説明があり、私が納得できるまで、丁寧に繰り返し説明して貰えましたし、卵子ドナーさんのファイルも見せて貰えました。
夫が現地に行けないので、日本で採精してそれを空輸して確実にバンコクのクリニックまで届けるシステムが確立している事を確認して、第一回目の面談を終えました。
会社訪問を終え、帰宅して頭をクールにして、色んなデータを整理し、現地バンコクのクリニックのホームページも念入りに見て、任せる会社を決定しました。
バンコクのクリニックのホームページは、あまり詳細が記されていなくて、判断材料にはならなかったので、
卵子提供エージェンシーに、そのクリニックの詳細やこれまでの実績について納得いくまで尋ねました。
卵子提供エージェンシーの決定を済ませ、いよいよプロジェクト開始です。
そこから始めた重要な事が二つあります。一つは、移植する体、つまり自分の大事な体を妊娠しやすい状態にする事です。
もう一つは、卵子ドナーさんの選択です。
卵子ドナーさんの選択方法について
1.血液型。私達夫婦と同型である事
2.顔の印象が、私と少しは似通っている事。全く違うタイプの顔の方は避けました。
3.病歴、身長、体重、服用中の薬、どんな家族構成の中で育って来られたのか、なども重視しました
4.学歴も重視しました。高学歴だと良い、と考えたのではありません。
どんな学校でどんな学びをして、どんな夢をもって人生を歩んでおられるのか、
その方についての想像をふくらませました。
5.これまでの卵子ドナー歴。何個採卵できて、何個受精出来て、何個移植して、妊娠実績は何人あるのか。
そして最重要視したのは、出産まで到達できたのが何例あるか、です。
出産までゴールできる、強い卵子の持ち主に卵子ドナーをお願いしたいと思いました。
その一方、あまりにも沢山の卵子ドナー経験があると、母方のきょうだいが多く存在する、
という事になりますから、
万一の可能性として、どこかで母方のきょうだいと出会う危険性も考え、
その点も配慮して卵子ドナーさんを選びました。
6.バンコクでの採卵経験がある事も考慮しました。
私自身、10回、自己卵の採卵経験があり、採卵がいかにハー卵子ドナー体験か熟知しています。
排卵誘発剤を打ちながら、異国の土地で一人、約2週間を過ごして貰わねばなりません。
排卵誘発剤のしんどさだけでもかなりですから、心身共にタフでおられる方にお願いしたいと思いました。
卵子提供エージェンシーのコーディネーターの方に、私の希望する卵子ドナーさんの
採卵の為の滞在時の様子などもお尋ねして、最終決定しました。
私の場合、卵子ドナーさん決定に至るまで難航し、時間がかかりました。
希望する卵子ドナーさんにも様々な事情があり、いつでもOKとはいかないからです。
第一希望の卵子ドナーさんは、お子さんの入園時期と重なり、無理との事でした。
第二希望の方は、ご本人は承諾して下さったのですが、その方のお母さんが反対されて無理となりました。
当時、タイの政情が不安定で、デモや衝突も発生していたからです。
第三希望の方は大学生で、学業が多忙で無理。第四希望の方も第五希望の方も、仕事が多忙などそれぞれの事情により無理でした。
もうこのまま、卵子ドナーさんが見つからなくて移植プロジェクトが行えないのでは?
と不安にかられていた頃、担当コーディネーターが交代されました。
新しいコーディネーターの方は、私がチェックしていなかった卵子ドナーさんをプッシュして下さいました。
その方のプロフィールを拝見すると、大変良い内容でしたので、交渉をお願いしました。
そこからはあっという間に進行しました。
そのコーディネーターが、卵子ドナーさんに一日に何度も連絡を取って、コンタクト出来、そして説明も説得も上手で、卵子ドナーさんの承諾を得て下さいました。
そしてすぐに卵子ドナーさんの生理周期を調べ、間もなく生理が始まる、という状態である事から、
卵子ドナーさんの次の生理が来たらバンコクでの採卵プロジェクトを開始しましょう、
とコーディネーターさんから提案があり、
卵子ドナーさんが決まらなくてもうダメかも、とうなだれていた私は、水を得た魚のように元気になりました。
卵子ドナーさんが産婦人科で、病気が無い事などのメディカルチェックを受けて、問題無い事が明確になり、
私の人生最大の賭け、卵子提供プロジェクトが電光石火、始動しました。
次の原稿で、卵子提供プロジェクトを具体的に書きます。
私自身が、移植を成功させ、そして妊娠を無事に継続させていく為に、自分の心身を強くする目的で行った事なども書きます。
私が選んだバンコクのクリニックは、
SAFE FERTILITY CENTER(セイフ・ファーティリティセンター)です。
ドクターも培養士もナースもクリニックのコーディネーターも、皆さんとても優秀で穏やかで、私は終始リラックスして移植に向き合えました。
何より、卵子提供エージェンシーの現地スタッフ、バンコク在住のスタッフの方のアテンドが素晴らしく、私を支え、励まして下さいました。
この原稿の最後に強調します。
卵子提供エージェンシーの決定について、色々書きましたが、移植プロジェクトの最後の詰め、移植本番を支えてくれるのは、現地のスタッフです。
現地のスタッフがどこまでサポートしてくれるのか、という点もしっかり調べて、卵子提供エージェンシーを決定されるよう、強くお勧めします。
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