アメリカでの代理出産の費用やプログラムの流れについて

       

アメリカでの代理母出産について

色々なことを試してなんとか子どもを持ちたいと願ってきた方々の最後の手段。
卵子に問題はないけれど、子宮の問題のために子どもを授かれなかった方々のための代理出産。
代理母出産が法律的に認められているのはアメリカ、ロシア、ウクライナ、ジョージアの4カ国しかありません。
なかでもアメリカは法整備、制度整備において抜きん出ており、日本人でも安心して 代理出産プロジェクトを進めることができます。
アメリカでは同性婚が認められた影響もあり、毎日のように新しい Surrogate agency (サロゲートエージェンシー / 代理母を募集または提供するエー ジェント)が誕生していると言われています。
そんな事情もあり、多くのエージェンシーは経験が浅く、単に代理母探しをするだ けのエージェンシーになってしまっているので注意が必要です。
質の高い信用できる代理母エージェンシーを探し出すこと。
素晴らしい代理母と出会い、そして代理母が安心して妊娠、出産できること。
そのプロセスの全てが素晴らしい経験となるように、アクトワンがあらゆる面からサポートをしていきます。

Act Oneだからできること

赤ちゃん

マッチングシステムで、ベストな代理母を、短い期間で探します

通常は現地の代理母エージェンシー1社との間で代理母を探していくために、理想の代理母が決定するまで半年から1年以上かかることがあります。
アクトワンでは経験豊かなアメリカ現地のキャスティングディレクターに依頼することにより、全米75社の代理母エージェンシーの中から、平均的に1ヶ月以内で候補者を探し出すことが可能になりました。
代理母の候補者は、基本的なスクリーニングはもちろん、依頼人指定の医師によるメディカルスクリーニングを済ませた方に限定していますので安心です。

プロセスに必要なあらゆる分野で、日本人スタッフがきちんと日本語でサポートしていきます。

代理出産プロジェクトは、依頼人にとっては言葉も文化も違う異国のアメリカで、1年半から2年近くかかるこの一大プロジェクトです。この長いプロジェクトを最後まで素晴らしい経験として終了できるかどうかが大きなポイントとなります。アク
トワンでは、依頼人と代理母の素晴らしい出会いと心に残る体験の場を作りたいと考えています。

各依頼人に最適なプロジェクトチームを結成します。

妊娠の成功率は?

医療チーム以外にも、心理学・カウンセリング、弁護士(依頼人・代理母)、保険エージェントに至るまで、一つのチームを作ることにより、依頼人のプロジェクトが最適になるようにサポートします。

代理母出産プロジェクトの流れ

①代理母とのマッチング

ひとつのエージェンシーと契約する前に、多くのエージェンシーの中から依頼人の理想とする代理母候補を探します。
多くの依頼人は約1ヶ月で代理母候補者を見つけられます。(選考条件によっては、時間がかかることがあります)

1. 申込書の記入
依頼人の情報、どういった代理母を希望するかなどを記入します)

2. 代理母への手紙
なぜ依頼人が代理母出産を希望するのかを手紙の形で書いていただきます。この手紙を最終的な代理母候補者が読み、代理母が依頼を受け入れる大きなポイントとなります。この人のためなら是非助けてあげたいと思ってもらうこと、理解してもらうことが大切です。

3. 代理母の最終選考
代理母の候補者となる人は、基本的なスクリーニング(本人情報、犯罪情報、メディカル情報のチェック等)をすませ、依頼人指定のドクターが代理母候補者の最終メディカルスクリーニングを確認した上で、最終選考をすすめます。

4. 代理母との面談
所属エージェンシーによっては、代理母最終候補者とのミーティングが行われ、実際に会って話をします。(テレビ電話可)

5. 代理母とのマッチング完了
双方で合意を得れれば、マッチング完了となります。この先はここで選ばれた代理母候補者の所属するエージェンシーと代理母契約を進めていきます。

マッチング契約を始めるタイミングは、エッグドナーが既に決まり、凍結胚がいつ作られるかというスケジュールが立てられる時がベストです

②マッチングした代理母の所属するエージェンシーとの契約

エージェンシーによって契約の進め方は全く違います。各支払いのタイミングも違いますので、ここでは一般的なエージェンシー契約の流れについて記載します。(進行過程の順序が変わることがあります)

1. 依頼人が、代理母候補者の所属するエージェンシーとの契約締結の準備を開始
代理母はエージェンシーに所属しているため、マッチングした代理母の所属するエージェンシーとの契約を締結します。

2. 依頼人ならびに代理母はそのエージェンシーが規定しているカウンセリングを受診
カウンセリングとは、精神科医によるカウンセリング、心理テストとカウンセリング、メディカルチェック(代理母のみ)などです。

3. 代理母出産専門の弁護士を入れて、代理母契約の契約書作成
依頼人側の弁護士と代理母側の弁護士は別の弁護士になります。

4. 代理母契約書にサインする前に、代理母と直接の面談(必要な場合)
これが最初の渡米のタイミングです。渡米する時期・回数を心配される方が多いですが、それぞれ渡米できる時期、回数は違います。最初に依頼人にとって可能な条件を代理母側弁護士に伝え、依頼人の負担がなるべく少なくなるようカスタマイズして進めていきます。

5. 弁護士による医療保険の確認
変更が必要な場合、具体的変更などもこの時から始めます。

6. 依頼人指定ドクターによる代理母の検査・診断
弁護士の作成する代理母契約が整うまでに、代理母は依頼人指定ドクターによる検査・診断を受け、代理母に問題がないという確認がされた時点で、医師からの診断書が発行されます。

7. 信託口座への入金
医師の診断書が出ると同時に、 トラストアカウント(信託口座)をつくり、この先代理母にかかる経費をすべてこの信託口座に預けることになります。

8. 最終合意&契約締結
信託口座に入金が確認され、初めて凍結胚移植のスケジュールがたてられ、契約書が最終合意される流れになります。

カリフォルニアで代理出産をする大きなメリットの一つとして、この信託口座を開くことにあります。信託口座にこの先にかかるすべての資金を前もって預け、契約書に書かれた通りにきちんと代理母にかかる経費をそこから出費していくことが可能です。第三者が管理することにより、信用性が高く、エージェンシーの不正使用を防ぎ、また代理母からの契約以外の金銭の出費を防ぐことができます。唯一カリフォルニア州だけが、この信託口座の開設を法律で定めています。

③代理母の妊娠中

妊娠確定後も、ある一定の期間ごとに代理母とコンタクトをとっていきます。面会・スカイプ・メールなどの方法でコンタクトします。妊娠中期には、代理母のかかりつけの病院へ出向き、担当医とのミーティング、超音波の確認、出産する病院等の確認などをすすめていきます。

この時期から弁護士と最終的な法律的な親権の手続きの準備に入ります。どの州で子供が生まれるかにより、最終必要書類等も異なります。依頼人は出産予定日より数日前に現地入りし出産に立ち会います。

その後、生まれた赤ちゃんのパスポート等取得準備に入ります。出生証明、パスポートを取得(約10日間かかります)し、赤ちゃんとともに帰国します。
最後に、全ての費用の清算が行われ、代理母の出産後約6ヶ月経過した時に信託口座に残された資金は全額払い戻されます。

代理母出産に必要な各費用の目安

卵子提供 エージェンシー

代理母出産に必要な費用を、項目ごとにまとめました。
アメリカでの代理母出産に必要な費用を合計すると、米ドルでおおよそ $150,000 〜 $160,000 程度となります。日本円にすると、約1,500万円〜約1,700万円(1ドル100円〜105円計算)程度となります。

①代理母とのマッチング $ 3,800 ~
<内訳>
・依頼人とマッチングのためのカウンセリング 
・代理母へのプレゼンテーションレター翻訳
・代理母候補者のスクリーニング
・コーディネイト手数料
・代理母とのミーティングの通訳
・必要書類の翻訳

②代理母エージェンシーとの契約 $25,000 ~ $30,000
<内訳>
・依頼人および代理母の精神科医によるカウンセリング、心理テスト等
・代理母の管理全般
・代理母の連絡・スケジュール管理

③弁護士費用(依頼人・代理母) $12,000 ~ $15,000
<内訳>
・代理母契約書作成
・医療保険の確認
・出生証明書申請準備・申請・取得 
・米国パスポート取得準備

代理母への支払い・各医療保険 $80,000 ~ $100,000
<内訳>
・代理母への報酬支払い
・医療保険など各種保険料の支払い
・代理母諸経費(ベビーシッター代・マタニティーウエア・交通費等)

⑤リーガルドキュメントの翻訳費用  $2,500~

CFG 医療費 代理母検査・診断、IVF 費用等  別途

⑦インターナショナル・コーディネーション費 全経費の20%
・代理母出産プロジェクトの進行管理
・現地スケジュール管理
・代理母およびエージェンシー、弁護士、医師とのコンタクト・ミーティング
・各種ミーティング通訳
・必要書類の管理、翻訳
・ロサンゼルス空港送迎、滞在先コーディネート等
・出張費用は別途請求

医療保険について

アメリカの医療保険は州ごとに違います。実際に代理母候補が具体的になる段階で、各候補者の医療保険の内容確認が必要となります。

アメリカ国内の多くの医療保険会社の場合、アメリカ住民であることが証明できない
と医療保険に加入できません。また、代理母の医療保険が夫の勤務先の医療保険か、代理母の勤務先の医療保険か、個人で入っているものなのか等、それぞれの状況によりカバー内容が違います。

代理母が加入している医療保険のカバー内容で何か追加が必要になった場合、または変える必要がある場合、多くの州で、オープンエンロールメントというある一定の時期しか医療保険の購入、変更ができません。そのために早い時期に医療保険内容の確認が必要となります。

弊社のご提案するマッチング契約の中では、この医療保険の状況をいち早く確認します。

実際には依頼人に代理母候補者をご提案する前に、弁護士または保険エージェンシーによるスクリーニングを行い、代理母候補者の持つ医療保険の保証内容を確認しておきます。結果的に、代理母を選ぶ段階で候補者に医療保険の問題があれば、解決できる方法を依頼人にお伝えできる状態にあるということです。(通常は、代理母を決定後にその人の医療保険内容の確認。)

生まれてくる新生児の医療保険について

多くの依頼人が心配することのひとつがこの新生児の医療保険です。
アメリカは日本と違って医療保険の仕組みが非常に複雑で、また医療費も高額であるとされています。生まれてくる赤ちゃんの万が一の事態に備えて、医療保険をしっかり準備する必要があります。

通常の妊娠・出産であれば、その費用は母親の医療保険でカバーされる事が多いですが、代理母出産の場合、カバーされない事が多いとされています。まずはこの分野を理解した保険エージェントまたは弁護士に代理母が加入している医療保険の内容をきちんと確かめてもらう事が必要です。そして、足りないものは買い足していきます。

代理母出産で生まれてくる新生児の医療保険は、その新生児のためだけの独立した保険が必要です。現在アメリカでは、2社がこの医療保険を販売しています。
以下に、そのうちの1社の保険会社の医療保険を簡単に紹介します。
申込人によって条件が変わりますので、詳しくは保険エージェントと確認が必要です。

International Healthcare Plan

代理母から生まれてきた新生児に何かしらの治療が必要となった場合、早産でNIUC(新生児集中治療室)に入る必要があった場合などの治療費をカバーする保険です。

保険に加入するタイミングは、代理母に受精卵を移植するタイミングで、IP(Intended Parent) が生まれてくる新生児のために加入します。出産予定の6ヶ月前に加入する必要がありますが、早産の場合、1日でも加入経過日数が足りないとその間の治療費等が全くカバーされないので要注意です。

保険費用イメージは約5,000~10,000ドル / 年。(掛け捨て・一括払い)申込人の諸条件により保険料は変わります。約100万ドルまでの治療費をカバー。(上限を200万ドルにすることも可能)
新生児が生後引続きアメリカ国内で治療が必要な場合、生まれてから30日以内に手続きをすると、$270 / 月(100万ドルの治療費カバーの場合)で保険の継続が可能です。
新生児は、生まれたと同時に保険適応の対象となりますが、健康な状態で生まれた新生児に対しては保険は何もカバーしません。

注1:出産費用は代理母の医療保険(その保険料は依頼人が払う事がほとんど)によってカバーされます。
注2 : 新生児が生まれたと同時に発生する病院費用は(最初の検診等)、新生児が健康な状態であった場合、依頼人自己負担となります。平均的に2000-3000ドル。

アメリカにおける代理母出産の法的解釈

卵子提供で妊娠

代理母出産は、ここアメリカでもまだ国全体で認められているわけではありません。そのために、Federal Law といわれる連邦レベルの法律はまだ確立されていません。現在では各州で州法の中で定められており、代理母出産もその州ごとに法律の内容、解釈が全く違うということを理解しておかなければいけません。(州によっては、代理母出産を禁止しているところもあります。)

一方で、ロサンゼルスのあるここカリフォルニア州は、あらゆる面から代理母出産の環境が一番整っていると言っても過言ではありません。最高レベルの医療技術はいうまでもありませんが、法的にも代理母出産がきちんと認められているために、IPも代理母もそれぞれの権利を守ることができるようになっています。

そこで、代理母出産を進めるにあたって一番大事なことは、
1 代理母がどの州に住んでいるのか。
2 代理母がどこで出産をするのか。
3 IVFなどの治療がどこでなされるのか。
4 代理母出産の契約をどの地で結ぶのか。
の4つです。これら4つのポイント次第で、司法権が決まります。

代理母出産の法整備が整っている州の司法権の元で、例えばカリフォルニア州内で上記の4つのポイントが満たされれば、代理母出産で生まれてくる子供の出生証明書は、契約者(IP)が実親、生まれてきた子供が実子として記載されることになります。
(注:アメリカ西部では、カリフォルニア州の他に、ネバタ州、オレゴン州、コロラド州でかなり同じような法律・解釈となっているために、上記の4つのポイント全てがカリフォルニア州内でなされる必要もないケースもあります。詳しくは、ケースごとに弁護士に確認をする必要があります。)

また、この上記の4点を満たしていると、「Pre-Birth Order」という形式で、妊娠4ヶ月目以降から、この法的出口の準備をしっかり整えておくことが可能です。結果的に、出産後48時間以内に出生証明書が受け取れ、アメリカパスポートもパスポートサービスを使うと数日以内に受け取ることが出来ます。

通常、エアラインが認める渡航可能な新生児年齢は生後2週間以降とするところが多いため、この間に日本のパスポートを日本領事館で申請して取得することも可能。または、新生児がアメリカのパスポートで日本に帰国しても、90日以内に日本国内で役所への各申請、日本パスポートの申請をすることも可能です。(詳しくはケースごとに日本の弁護士に要確認)

お問い合わせはお気軽に。まずはご相談だけでも構いません。

アメリカでの代理母出産について、お分かりになれましたでしょうか。
アクトワンでは、アメリカでの代理母出産についても手厚くサポートさせていただきます。
まずは話を聞いてみたい、という場合は、当然無料でご相談を受け付けます。
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