卵子提供プログラムの期間は早くて半年、通常は1年間程かかるケースが多いです。
1年って、早いようで、とても長い。
そのあいだには、思いもよらなかったことが起きたりします。
卵子提供を受ける前の、自己卵での不妊治療の期間も考慮すれば、それは本当に長い期間です。
この奥様の場合も自己卵での不妊治療から、卵子提供プログラム、
妊娠8ヶ月の現在までの間には本当にたくさんの事がありました。
体験記を元に箇条書きでお伝えします。
✦自己卵での不妊治療は、14回体外受精し、3回の化学流産を経験。
✦ハワイへの1次渡航でのクリニックの診察の時、奥様の診察は無事に終わったけど、
ご主人様の採精で精子がほとんといなかった!・・・・
急遽、翌日のイルカと泳ぐツアーをキャンセルして、2度目の採精をすることに。
十分な量の精子を確保できた。
✦大学4年生のエッグドナーさんに決定。ドナーさんは採卵のための滞在中、栄養がしっかり取れるように自炊してくれ、自己注射もがんばってくれた。
✦胚盤胞が15個もできた。プログラムに含まれているPGSの個数は10個まで。
それで5個追加して15個すべてをPGSした。
その結果。正常胚は9個。男の子が7個。女の子が2個。
最初は女の子希望だったけど、一番良さそうな男の子の胚を移植することにした。
✦移植の渡航の直前、子宮にポリープが見つかる。
せっかく予約した、ホテルも飛行機もすべてキャンセルすることに。
✦ポリープ除去の4ヶ月後、移植のためにハワイに渡航しようとしたら、
まさかの台風直撃で飛行機の出発が翌日に延期された。ホノルルに朝に着く便が、深夜にハワイに到着した。
✦凍結胚移植の時、膀胱を膨らませるためにお水をたくさん飲んだら、我慢ができなくなって、
直前にトイレに行ってしまった。
すぐにたくさん水を飲むハメに。
✦凍結胚移植が終わって帰国したら、ご主人がちょうど海外出張で、
自宅でプロゲステロンの筋肉注射を打ってくれる人が誰もいなかった。
アクトワンの提携クリニックに通って注射を打ってもらった。良かった。
✦いよいよ妊娠判定。
これまでの不妊治療でのHCGの最高値は25.2。
今回は最初の検診で265。
2回めで1,044。
3回目の検診では2,821になった。なんだかスゴい。
✦妊娠8ヶ月目に突入。
血圧は正常値、妊娠糖尿病も心配なし。
でも卵子提供の移植までに体重が増えてしまったことを後悔。
しっかり体重管理をすればよかった。
ほんと、いろいろあります。
卵子提供で妊娠された奥様は、妊娠期間も楽しんで、充実した生活を送っている方がとても多いです。
妊娠期間には大変なこともあるけれど、でも、これも待ちに待った初めての体験ですから。
奥様の体験記も、これから卵子提供に挑戦する、他の奥様へのエールで締め括られています。
ぜひこの奥様の体験記をお読みください。
