どうぞ、心と身体をいたわりながら的確で賢い不妊治療を受けて下さい。パートナーを大切に!

       

子供が欲しいあなたを全力で応援するバタフライより☆彡

私は、不妊治療を12年続け、ついに自分の卵での妊娠を諦めて、卵提供を受けて妊娠、出産しました。

私が不妊治療を開始した頃と現在とでは、隔世の感があります。
以前は、不妊治療を受ける、という事はとても特別な事で、後ろめたく、容易に他言出来ない雰囲気でした。
ところが今や、不妊治療関連の保険や、金融商品も登場し、不妊治療は今や堂々、時代の表舞台に躍り出ました。
身近で大事な存在となった不妊治療ですが、医療分野としては新興ですので、まだまだ、変貌を遂げていくと思われます。
患者は、的確で賢い選択をして、疲弊しないようにして欲しいです。

私は12年間の不妊治療で、様々な医療機関に行きました。
歴史が古く、日本の不妊治療の草分け的存在の病院や、全国的に有名な人気病院、カリスマ的医師が君臨する個人クリニックetc、
全国あちらこちらの病院やクリニックに行き、最先端の不妊治療を探し求めました。

そして得た結論は
質の良い卵、精子、母体、何より心が肝心」という事です。

現在百花撩乱の不妊治療。
ホームページには、
「あなたの為のオリジナルの治療をカスタマイズします」
など、美辞麗句が踊っています。
妊娠の実績が数字で示されていますが、数字のマジックに期待し過ぎてはいけません。
高い妊娠率を誇っていても、それは、体外受精の結果としてのごく初期の妊娠も含んでいる場合がほとんどです。
肝心なのは、出産までたどり着く事であって、妊娠率ではなく、出産率を確かめる必要があります。

患者のニーズに医療体制が追いついていない、というのが不妊治療の現状です。
そもそも医療機関が少ないので、大変混雑して、長い待ち時間に患者のストレスはうなぎのぼり。
治療そのものが大変なストレスなのに、治療にたどり着くまでのストレスが重なって、患者の心は悲鳴をあげています。

患者を苦しめているものがもう一つ、費用です。不妊治療は保険外が多く、高額になるケースが多いです。

私は全国の色んな病院やクリニックに行きましたが、同じ治療でも診察代が全く違うのに驚きました。

卵の成長をチェックし、排卵のタイミングを探る、という不妊治療の基本中の基本の、エコー検査。
これが、保険外で、1回5千円ほど必要な所もあれば、保険診療でまかなえる所もあり、なんと、エコー検査の費用は無料、という所もありました。

私は、歯科もあちらこちらへ通いましたが、歯科も同様で、同じような虫歯治療を受けたのに、何故、こんなに診察代が違うのだろう?とかねてから疑問でした。
不妊治療も医療機関によって、費用がかなり違います。
特に、高額の体外受精は、大幅な価格差がありますので、要注意です。

高い所が良い、とか、安い所はだめ、という判断は出来ません。
何科であってもそうだと思いますが、医療機関を選ぶ時には、ドクターや医療機器など診療のクオリティ、費用、通いやすさなど、
総合的な判断が必要で、高名なドクターであっても、自分との相性が悪ければ、治療が苦痛になってしまいます。

不妊治療は、排卵誘発剤やホルモン剤の副作用などで、身体が相当、苦しいです。
心もはり裂けそうに、しんどいです。ぎりぎりの状態で踏ん張っている時に、
いくら腕の良いドクターであっても、ハートの優しさが感じられなかったり、思いやりに欠ける言葉を言われたりしたら、良い卵も育ちません。
不妊治療は、夫婦やカップルとドクターの三人四脚、そして、体外受精の場合には培養士も加わって、チームを組んでの治療になります。
相性も大事です。

12年間の不妊治療で、人工授精や体外受精を繰り返し、10回の流産を体験し、1回の卵提供で妊娠、出産に至りました。
巨額を費やし、膨大な時間と気力、そして、海に流してしまいたい程の沢山の涙を流してきました。
私は、出来るだけ、私の体験を伝えて、後に続く皆さんの力になりたいと願っています。
不妊治療についてのアドバイスを具体的に書きます。

バタフライ1

1.医療機関のホームページを的確に読み取る事。複数の病院、クリニックのホームページを比較検討する。美辞麗句にだまされないで。

2.ドクターとの相性を大事にする。

3.待ち時間が長く、やっと診察室に入れたと思っても、一人の患者にかける時間は短く、ドクターと真剣に話し合っていても、
看護師がやって来てドクターの机に 他の患者達のカルテをドンと置く、というのは茶飯事。
なので、ドクターへの質問を簡潔に箇条書きにまとめて、メモを持って診察室に入りましょう。

4.疑問があれば、とことん尋ねましょう。
ドクターが多忙で無理なら、看護師や、培養士に尋ねましょう。
出来るだけ友好的な関係を医療スタッフと築きましょう。
無理してしんどい思いをして友好関係を作らなくても、医療スタッフに質問をぶつければ、あなたの熱意は伝わります。

5.費用については、特に高度医療は、病院やクリニックによって差があるので、詳しく尋ねましょう。

6.受精卵はできるのだけれど、胚が順調に育たない。
妊娠してもすぐに流産してしまう。
こんな場合には不育症検査も受けましょう。
最近は、不育症治療に特化したドクターもおられます。

7.不妊治療は、心身への副作用が相当きついです。
私の場合は、排卵誘発剤やホルモン剤の大量摂取により、吐き気や抜け毛、ひどい倦怠感に悩まされました。
流産の後には何度も自殺を考えました。
私を救ってくれたのは、友人でした。とことん、私の悩み苦しみを我慢強く、聴いて、受け止めてくれました。
何度も何度も同じ話をして泣く私のそばにずっと、じっと、居てくれました。あなたを受け止めてくれる人を大切にしましょう。

8.頑張って、良い卵を創り上げても、大地である母体がくたびれていては、命は育ちません。
私は、母体創りのために、お灸、漢方薬、高麗人参、はちみつ、そして、不妊に効くという、アメリカで売られているサプリも個人輸入していました。
温泉にもよく行きました。特に、赤さび色の鉄泉が子宮や卵巣に効いた、と私は思っています。
あなたが、心身を伸びやかに解放できる何か、を大切にして下さい。

9.パートナーを大切にしましょう。
私の場合、私の、赤ちゃんへの想いが強過ぎて、不妊治療に突っ走り、夫がついて来られなくて、息切れして、
「もう協力出来ない。こんなしんどい思いをしてまで子供は要らない」
と言い、夫婦共にとてもつらい時期が長くありました。
男女が協力して、命は誕生します。夫やパートナーの意志も尊重しましょう。

不妊治療については、また、補足して書いていきたいと思っています。

私の体験が、皆さんのお役に立てて、少しでも、楽に、のびのびと、不妊治療にのぞんで頂ければ嬉しいです。

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