卵子提供と、卵子の老化による不妊の原因

       

不妊にはさまざまな原因があります。
その原因に応じた最適な不妊治療方法を実践することが、不妊治療による妊娠の成功率を高めることにつながります。

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卵子提供による体外受精は、以下のような原因の不妊症の方に適した不妊治療方法です。

1. 子宮と卵巣の両方を摘出された方
2. 子宮機能が原因で、不育症を発症されている方
3. 子宮機能が原因で、卵巣機能が低下している方
4. 子宮や卵巣、卵子に関する病気や遺伝病が原因の方
5. 人工授精や体外受精でも妊娠できなかった方
6. 持病や健康上の問題から、自身での妊娠継続や分娩を医師から止められた方
7. 卵子の老化によって健康な卵子を作り出すことが難しい方

この中で、今回注目したいのが7.の卵子の老化です。
卵子の老化は何が原因で起こるのでしょうか。
そして卵子の老化を止めることはできるのでしょうか。

実は、卵子の老化は多くの研究が行われているものの、今現在その原因ははっきりとは判明していません。
女性は障害で、約500個ほどの卵子を排卵します。

この卵子の元となるのが卵母細胞です。
卵母細胞ば、産まれた直後には約200万個が存在しています。

しかし生後は細胞分裂が行われなくなるためどんどん減少していきます。
一部は排卵によって排出され、大半は老化して死滅することになります。
つまり、実際に排卵される卵子はごくわずかということになります。

生まれた直後に200万個あった卵母細胞は、徐々に減少していき、閉経時にはほとんどがなくなります。
20代後半の時点では約10万個以下となり、40代以降では5000個以下にまで減少します。

そのため、年齢を重ねるにつれて卵子へのダメージは蓄積され、老化が進むことが考えられます。
卵子の老化は自然現象なので、これを止めることはできません。

加齢が原因となる卵子の老化は、誰にでも起こる現象です。
けっしてそれまでの不摂生や生活習慣が原因というわけではありません。

特に高齢になってからの妊娠を望む方の多くが突き当たる問題でしょう。
そしてそんな方々のために卵子提供プログラムが存在するのです。

これまでさまざまな不妊治療を試しても妊娠することができなかった方、妊娠をあきらめる前にぜひ、卵子提供に挑戦してみてください。

卵子提供は、そのほかの不妊治療法と比べて高い妊娠成功率があることがわかっています。
つまり、ほかの治療法で妊娠することができなかった方でも、卵子提供ならば妊娠することができる可能性があるのです。

まずはご自身の不妊の原因をしっかりと確認され、その原因にあった適切な治療法を実践してください。