感動で泣けます。マレーシアの卵子提供で出産した奥様の手紙。/46歳 K様 愛知県

       

体験談 卵子提供で妊娠、出産された奥様の体験談 愛知県K様 46歳

ほっぺたぷっくりの可愛いい女の子の赤ちゃんが我が家のリビングでスヤスヤ眠っています。
手足も真ん丸で主人に似た顔の天使を眺めては、
信じられないけど本当にこんな現実になるのだと、
出産から3カ月半経った今でも度々思います。

あれから大分時は経ちましたが約1年と8カ月前、
初めてアクトワンのオフィスを主人と尋ねたことを昨日のように覚えています。

39歳から始めた不妊治療が上手くいかず43歳になり、
いよいよ自己の採卵さえままならなくなり、
三度の採卵も連続卵子0個だった時の絶望的な気持ちと止まらなかった涙は忘れられません。

一時期は気持ちもすっかり落ち込んで、自分は当たり前の幸せを家族や大事な人にも与えられない。
女として役立たずなんだと思ったり、
知人に赤ちゃんが生まれた知らせが来ても素直に喜べないような心の歪んだ自分になり、
初対面の人に会っても「お子さんは?」の質問が、
自分の病んだ心のフィルターを通して「子供出来ないんだ」に変換され、
(これは高齢で長く不妊治療している方には分かると思いますが)
とにかく常に泣けてきたりと負の精神状態に陥りました。

その底なし沼の先の「次に進めない」そんな日々を過ごしていました。

そんなあるとき、とあるラジオDJの女性が「54歳で出産、海外で卵子提供か」という記事を目にしました。
そのとき初めて卵子提供というものがあるのだと知り、どん底で真っ暗だった私の心に一筋の光が差しました。

その成功率は7割以上でたとえ閉経していても妊娠できるということがある。

驚きました!

卵子提供ということは、自分の遺伝子ではなく他人の遺伝子の子を持つということですが、
不妊治療でだめだったら養子縁組まで考えていたので、そこはそんなに気にしませんでした。

生まれてくれば必ず私達夫婦と家族親戚にとってもかけがえのない愛しい存在になると確信していたからです。
ただ一番の問題は卵子提供の存在自体知らない主人に理解して同意してもらうことでした。

待ち望んだ赤ちゃん

主人にどの様にアプローチしようか3週間ずっと考えていました。
特に男の人は女の人より血とか遺伝子とか大事だと思っているし、
言い方や伝えるタイミングをずっと頭の中で考えていました。
主人は特に短気だし。

決戦当日、ケンカ覚悟で臨みました。
主人には採卵もままならない現状、つまりもう不妊治療は諦めるしかないがどうしても諦められない。
50歳以上で採卵できなくても出産できる方法があった、そしてその概要を話してここで諦めたら一生折に触れ後悔すると話しました。

文字通り主人は怒り爆発。
「そんな卵子提供なんて!」
という感じでした。

でも私は諦めず、
とにかく卵子提供の経験者の声やエージェントのホームページを見てくれ、
と、話の最後に泣きじゃくりながら伝えました。
主人は家を出ていきました。

次の日、主人が
「話をしよう。」
「一晩中、不妊治療者の苦労や卵子提供についての経験者のページをインターネットで読んだ」
と言いました。
主人は他の部屋で朝までインターネットでそれらについての記事を読んでいたのです。
そうです、私の最後の希望についてちゃんと理解しようとしてくれたのです。

主人は、
「不妊治療は心身ともに辛い現実。でもこんな方法があるならこれが最後、だめだったらもう子供は諦めることを約束するならやってみよう」
と言ってくれました。
理解しようとしてくれたこと、結婚して8年、今までで一番嬉しかった。

それから多くの卵子提供のエージェントのホームページを調べました。
そして4つのエージェントに絞り各オフィスに主人とお話を伺いに行きました。

大手の長くやっているエージェント、
歴史はあるけどレンタルオフィスの小さな一室で営業しているエージェント、
キャバクラのお姉さんの昼間ってこんな感じかなと思うようなワンレンの水っぽい女性が素っ気ない対応をしていたり、
また別のエージェントでは優雅な高級マンションの一室でしっかり対応してくれ、
顧客には医者や富裕層が多く予算もそうだけど全体的にハイソな感じのエージェントもありました。

どのエージェントもきちんと営業されているのでしょうが、
最後に伺ったアクトワンが一番しっくりきました。
創業から間もないけどスタッフや社長のそれまでの仕事にスキルやキャリアがある雰囲気や落ち着いた感じ信頼できそうな印象、オフィスの清潔感等が良かったです。

すぐに契約をしました。
その後に、登録されていたドナーさんが多くいたので悩みましたが、ドナーさんを決めました。

それから約2か月後に夫婦でマレーシアに1回目の渡航をしました。
空港からホテル、クリニック、帰りの飛行機のチェックインまでアテンドの女性スタッフの方が専属のドライバーと二人で私達夫婦を安全にきちんとサポートしてくれました。

サンファートのクリニックは清潔感があり、担当のドクターもナースも親身な感じで安心できました。

その約4カ月後、1回目の渡航で主人が採精、凍結した精子と、ドナーさんの卵子でできた胚盤胞の、着床前診断の結果をもらいました。

グレードの良い胚が多かったので男の子でも女の子でも選べるとの結果が出ました。

2回目の渡航はそれから約3カ月後に私一人で行きました。
担当のドクターは胚のグレードが良いので2個移植しても2個とも出産までできると思うけどどうすると言っていました。
私の子宮に一番グレードが良い胚盤胞を1個移植し帰国しました。

子育ては楽しい

2週間後に妊娠しているか婦人科に行くまでに気になってしょうがなかったので、
自宅で妊娠検査薬を試したところ、着床の判定がうっすら出ていたので、
ドキドキしながら婦人科に行き検査したら見事、妊娠していました。

その一方で少し後に、実父が胃癌が転移して入院しました。
父との仲は9年前に母が亡くなったときから今まで上手くいっていなかったのですが、
日々痩せていく父を見て、最後くらい優しくお世話しようと決めました。

父も本当は寂しかったみたいで私が病院に行く度に嬉しそうな顔で微笑んでいました。
頬もこけ、主治医の先生にあと二、三カ月の命だろうと宣告されました。

だからまだ安定期に入っていなかったのですが父に妊娠したことを告げました。
そしたら父は私の腕をギュッと掴んで、
「よかったよかった」
と泣き崩れました。

私も一緒に泣きました。
あんなに喜んでくれるなんて思わなかった。
母が亡くなってから、父はずっと娘の私とその孫、家族というものを感じたかったのだと思います。

それから約2カ月後、私が妊娠6カ月のときに父が亡くなりました。

最後に大きな親孝行ができました。
親戚も友人も皆そう言ってくれました。

主人の両親や兄弟にも、「やっと妊娠しました」と伝えたとき、
実父と同様に「そうかそうか」と言ってみんな泣きました。
やはり、密かに何年も待ち望んでいたようでした。

それから今に至ります。
今はもう、お目めパッチリの赤ちゃんに親戚中デレデレで、
主人の両親とも80歳の高齢ですが、
「頑張って孫のためにも長生きする」
と生きがいのようです。

主人も我が子を見てはニコニコして、
3カ月の我が子はまだグーしか出せないのにジャンケンばかりしています。

私も1年ちょっと前は暗闇の中にいましたが、今は普通の妊娠と何一つ変わらないこの神秘に感動しています。

他人の卵子でも自分のお腹に着床し、
お腹が大きくなり中から赤ちゃんが蹴ったり、
普通分娩で出産して、その後ちゃんと母乳が出たり。。。

今は話しかけるとニコーって笑う元気なわが子、日々愛おしくてたまりません。

夫婦で子育て

今、本当に思いますが、アクトワンにして本当に良かったです。
契約前から妊娠までの運びはきちんとしているのは勿論、
スタッフは胚移植が終わったらもう連絡もそんなにすることもないかなと思っていましたが、
今まで同様に妊娠の経過や体調を気遣ってくれたり相談にのってくれたり、まるで本当に心配してくれる友人の様です。

マレーシアのアテンドのスタッフも一度目の渡航から私が飲んでいる数種のサプリメント一つ一つを妊娠に適しているか調べて教えてくれたり、
病院でも担当のドクターの優秀さを伝えてくれたり、
普段いないナースがいると
「ラッキーです。あのナースがいると高い確率で妊娠するんです」
と言って、私の気持ちも良い方に行くように赤ちゃんへと続く架け橋をかけてくれる様なそんな心に愛が溢れている方です。

ずっと私の心に残っている彼女が言った言葉があります。
それは、
「小さな細胞だった受精卵。そこには心臓はあっても動かないそうです。
お母さんの体内で最初の一滴の血液が流れ込んで初めて命を持つのだそうです。
間違いなくお二人夫婦の赤ちゃんなのです」

いつもその言葉を胸に大切にこの天使の温もりに感謝し頑張っていきたいと思います。

アクトワンの社長さん始めスタッフ、アテンドスタッフ、ドライバー様、
一年半前に泣きじゃくりながら主人に卵子提供を伝えた自分、そして理解してくれた主人、
何より勇気を出してまじめに採卵に臨んでくれたドナーさんに心より感謝申し上げます。

それと周りの人を笑顔にしてくれる純真無垢な天使にも
「お母さんのところに来てくれてありがとう」
って毎日言っています。

不妊で悩んでいる人が子供が欲しくてしょうがないのにどうしても出来ないと暗闇にいて、
「でも絶対に欲しい」
と強く強く願ったときに、
この「卵子提供」という事実に出会ったら、そのことには意味があると思います。

その強い思いを叶えるために必要な方達に出会えて最後に辿り着ける。
ここにその出会いがありました。
本当にありがとうございました。心よりの感謝を申し上げます。

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