日本国内で卵子提供を受けるには、JISARTの卵子提供ガイドラインの適応を受ける必要があります。
JISARTの卵子提供ガイドラインの適応を受けられた方は、JISARTから卵子提供施設を紹介され、卵子提供の治療を受ける事ができます。
JISARTとは、日本生殖補助医療標準化機関である不妊治療専門クリニックにより結成されている団体の事です。
JISARTを利用して卵子提供を受ける条件には、必要書類を準備してJISARTへ申請し、審査を通過する必要があります。
また、審査通過後の卵子提供実施施設でのカウンセリング開始から治療開始まで約1年かかると言われています。
JISARTの卵子提供ガイドラインの適応を受けるには、さまざまな条件が設定されています。
その条件は、50歳をこえられていない方・早発性卵巣機能不全などで卵子が存在しない方などです。
また、ご夫婦で6回以上の体外受精をおこなうも出産に至らず、医師が妊娠の可能性が低いと判断した方などが条件の該当者となります。
つまり、加齢などが原因の不妊による卵子提供は認められていないのです。
さらに、卵子提供者となられる方にも条件があり、原則は35歳未満で既に1人以上のお子様がおられる方となっています。
卵子提供を受けて授かったお子様は、出自を知る権利が認められています。
よって、現状は加齢などが原因の不妊による、卵子提供を希望されている方は海外で卵子提供を受けられています。
海外では、60歳未満の方で健康な子宮を持っておられる方が卵子提供を受けられる条件になっている場合が多いです。
海外は卵子提供プログラムが整っている国が多いので、個人差もありますが卵子提供者であるドナーさんを選定されてから卵子提供までが約3カ月半から4カ月程度の期間と言われています。
海外で卵子提供を受ける方は、一般的に国内や海外の卵子提供エージェントを利用されます。
一般的な流れは、卵子提供プログラムに参加される事を決定されてから、卵子提供者であるドナーさんの選定をおこないます。
続いて、医師の初診や諸検査を海外で受けます。
加えて卵子提供者やご主人の医療検査がおこなわれます。
その後、卵子提供者であるドナーさんから採卵をおこない、ご主人の精子と体外受精をおこないます。
続いて、多くの場合、凍結保管した受精卵を奥様の子宮に移植します。
妊娠判定はお住いのお近く、またはかかりつけのクリニックで受けることになります。