卵子提供を秘密にすることはできるのか?

       

女性の晩婚化の影響で

数十年ほど前の日本では、20代前半から中盤という比較的若いうちに妊娠・出産をすることが当たり前で、25歳の女性がクリスマスケーキなどと例えられたり、親戚のおばさんがしつこくお見合いを勧めるなど、世間的にも社会的にもそれを受け入れる風潮がありました。

しかし、1985年に制定され、翌1986年4月に施行された「男女雇用機会均等法」:雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律 を受け、女性の社会での役割・働き方に変化が生じました。
女性も社会で男性と同じように働くことが一般的になり、それに伴い晩婚化の傾向が強くなりました。
この男女雇用機会均等法は、女性達を従来の日本男性的な働き方に引き入れるものであったため、女性達にとって「家庭と仕事の両立」=真の意味での共働き社会を実現できるようなものではなかったのです。

日本において「男性的な働き方」をするためには、家庭に主婦・妻・母がいて初めて可能になる、という場合が多いのです。
夫婦ともに残業が常態化したワーキングスタイルでは文化的な家庭生活が営める可能性は低いのではないでしょうか。昇進で更なるハードワークとなる、或いは転勤で別居か離職を選択せざるを得ない等の可能性があれば子育てや自分自身のキャリア構築の見通しも立てづらくなります。

高年齢出産と卵子の老化

結果、妊娠・出産を考え始めるタイミングもある程度キャリア構築が落ち着いた30代に入ってからという高齢出産になるケースが増えてきています。そして自然妊娠では難しく、不妊治療を開始する年齢も30代半ば以降、という方が多いのも実情です。
高齢出産にはさまざまなリスクが伴いますが、なにより卵子の老化のため、妊娠そのものが難しくなるという問題があります。

卵子が老化することによって受精しにくくなる、または受精しても順調に分裂が進まず着床できる胚にならない、といったことがおこります。
38歳では胚盤胞の50%が遺伝子異常。43歳では胚盤胞の実に90%が遺伝子異常であるとのデータがあります。
遺伝子異常がある胚は着床しない、もしくは着床してもすぐに流産となってしまうことが分かっています。

そこで、第三者の若い卵子を使って体外受精をする、卵子提供という方法を選ぶ方もいます。

 

インキュベーター

日本における卵子提供の位置付け

日本では、卵子提供による生殖補助医療は2003年の厚生労働省の報告書で、一部条件付きで認められました。
それ以降、卵子提供による妊娠は増加しています。

ただ、日本で受けるにはあまりにも厳しい条件が付加されているため、妊娠を望む多くの女性たちは日本での卵子提供を諦めざるを得ません。
そこで、卵子提供を望むご夫婦の中には、まわりに知られずに海外での卵子提供を受けたいと考える方が少なくありません。

不妊で悩んでいることを知られたくない、卵子提供という妊娠方法に抵抗がある、将来子供に、卵子提供によって産まれたのだということを知られたくないなど、まわりに知られずに卵子提供を受けたい理由はさまざまです。
実のご両親にもご相談されないというご夫婦が大半です。心配をかけたくない、というお気持ちが伺われます。

確かに卵子提供にはいまだ誤解が多く、卵子提供による妊娠だということが知られれば、卵子提供を選んだ女性自身やそのお子様までもが偏見の目でみられてしまうのではないか、との不安を持つ方が多いのも事実です。
出産の際に卵子提供であることを告げると、出産を断られるのではないか?と危惧される声もよく聞きます。
しかし、近年日本でも卵子提供で生まれるお子さんは増加していますので、医療機関側も必然的に多くの症例を取り扱っています。
よって、卵子提供での妊娠を告げても出産ができないといったことはない、と言ってよいでしょう。

卵子提供を秘密にすることができるのか?

では、卵子提供による生殖医療は、まわりに知られずに受けることができるのでしょうか。
生殖補助医療に関わる医師には守秘義務があります。
そのため、卵子提供を受けた患者さんの名前や生年月日、住所などはもちろん、治療経緯なども外部に漏えいすることは禁止されています。

特にAct Oneアクトワンがご提供している海外での卵子提供プログラムの提携クリニックはコンプライアンスのしっかりした優秀なクリニックです。
患者さまの情報の取扱は厳重です。
また提供を受けた側だけでなく、提供者の個人情報についても同様に守秘義務があるため、提供者の健康状態や身長体重など、客観的な身体的特徴は知ることができても、プライベートな情報についてまでは提供を受ける側も知ることはできません。

このように、卵子提供は受ける側も提供する側もプライバシーはしっかりと保護されています。
更に株式会社Act Oneでは、徹底した情報セキュリティによって患者さんの個人情報は厳重に守られています。
そのため、安心してまわりに知られずに、卵子提供による生殖補助医療を受けることができます。
まわりに知られずに卵子提供を受けたいとお考えの方は、ぜひ一度Act Oneへご相談ください。当社では、ご依頼者様のご要望に応じて、最適な卵子提供プランをご提案させていただきます。