日本で不妊治療を受けているカップルの割合は7組に1組と言われており、決してその数が少なくないことがわかります。
それは病院にて不妊治療を受けている方の割合になりますので、実際の数はそれ以上を上回ると考えられています。
不妊治療を始めた場合、最初はタイミング法、それから人工授精、体外受精、顕微鏡受精へとステップアップしていくのが主流になっています。
しかしながら夫婦の年齢が高齢である、卵子や精子に何かしらの問題があるときは、タイミング法などは行わず体外受精、顕微鏡受精をすすめられることもあるようです。
ところがこの高度生殖医療である体外受精や顕微鏡受精を受けたとしても、その妊娠成功率は5割にも満たないのが現状なのです。
それでも妊娠したいと言うご夫婦の希望を叶えるために、卵子提供という方法を選ぶ日本人カップルも増加傾向にあります。
卵子提供とは第三者の卵子を提供してもらって、男性の精子と受精させて妊娠を試みる方法なのですが、この方法によって妊娠率を7割以上と飛躍的に向上させることが可能になります。
そこで日本にて人工授精や体外受精、顕微鏡受精を数回行っても妊娠できなかったカップルは、アメリカに渡って卵子提供を試みることになります。
なぜ日本ではなくアメリカにて卵子提供を受けるのかというと、日本では法律上の問題で卵子提供を誰でも受けることが難しいからです。
日本で卵子提供を受けるためには、子宮などの病気で妊娠すること自体が不可能などの理由がないと、卵子提供を受けられないのです。
その点アメリカでは広く一般的に卵子提供の治療を受ける法律が整備されているため、多くの日本人カップルが卵子提供のためにアメリカに渡ります。
日本で行われていないことから、卵子提供と聞くと非常に珍しい不妊治療の方法だと捉えている方も多いかもしれませんが、アメリカでは決して珍しい治療法ではなくなってきています。
実際にアメリカで卵子提供を受けて妊娠に至るケースは、100人に1人の割合で存在するのです。
日本人カップルもアメリカにて卵子提供受けるカップルが増えており、極秘にアメリカに渡って治療受けるカップルもいますので、それを含めるとかなりの数のカップルが卵子提供を受けていると考えられます。
また近頃はアメリカだけでなくアジアの国々へも卵子提供の治療を受けに出向くカップルもいるため、全世界規模で見てみると卵子提供は珍しい不妊治療方法ではないと言えるのです。