大丈夫。卵子提供を受けても、本当のママになれます!

子供が欲しいあなたを全力で応援するバタフライより☆彡

私は、卵子提供を受けて母親になりました。不妊治療を12年間続け、10回妊娠、10回とも初期流産しました。不妊、不育両方の体質でした。

全く妊娠しないのなら諦めもつくのですが、妊娠はするので、自分の卵で妊娠したい、という気持ちが強く、12年間も不妊治療を続ける事になったのです。

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不妊治療では毎月、自分の卵をエコー検査でチェックします。高齢になり、だんだん、卵の数が減り、なかなか大きくならないようになってきました。このまま自分の卵に執着していたら、いずれ卵が出来なくなって、妊娠を決定的に諦めざるを得なくなる。自問自答を繰り返しました。自分の卵がゼロになるまで続けるか、卵子提供を受けるか、どっちにする?

不妊、不育、両方の検査も受けてきました。主治医の見解は「妊娠を維持出来ないのは、高齢による、卵の質の低下」というものでした。セカンドオピニオンを求めて他院にも行きましたが、同様の返答でした。

養子縁組をしようか、「こうのとりのゆりかご」に連絡して、預けられた赤ちゃんを私達の子供にしようかetc、色んな選択肢を考えて悩みに悩んだ末、卵子提供を受ける決意をしました。理由は3点です

1——養子なら夫婦との血縁は無いが、卵子提供なら、夫の精子を活かせる

2——自分が妊娠、出産を体験出来る

3——養子なら戸籍に養子と記載され、いつか子供がそれを見る心配があるが、自分で産めば、その心配は無い

以上の理由で、卵子提供を受けると決めました。そこからがまた、大変な作業の連続でした。斡旋会社選び、何より、ドナーさんとのマッチング。渡航。移植前後の自分の治療を受け持ってくれる病院、ドクターへの説明。移植、妊娠に備えての身体作りーーーー

それらについては今後また随時、具体的に分かりやすく書いていきたいと思っています。この原稿では、一番伝えたいことを書きます。

「卵子提供を受けても、本当のママになれますよ、大丈夫!!」

私自身、一番悩んでいた点はそこです。自分が苦労して妊娠、出産したにもかかわらず、遺伝的つながりは無い。自分と似ていない子供を本当に愛せるだろうか?育児は大変な重労働。自分のDNAを受け継いでいない子を本当に慈しめるだろうか?

出産前のそんな悩みに対して育児中の今、断言できます。

この子は、愛おしい愛おしい私の子。出産前の心配は全くの杞憂です

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そう思える理由を具体的に書きます。養子縁組した家族4人のドキュメンタリーを観た事があります。夫婦に、親がそれぞれ違う2人の子供達。4人全員、血縁はありません。でも、4人皆、とても似ているのです。顔かたちではなく、全身のたたずまいが、似通っていて、調和しておられたのです。遺伝子ではなく、日々の生活を共にしていく中で、喜怒哀楽を一緒に体験して、共に喜び、悩み、泣いたり怒ったり笑い合ったりする積み重ねが、家族を家族たらしめ、似させていくのだと実感しました。

私の場合、卵子提供の事情を伝えていない方々からも「雰囲気はお父さん似で目はお母さん似ですね」とよく言われます。

自分で妊娠出来る事も、卵子提供の大きなメリットです。妊娠期間に、健診を受け、妊婦としての経験を重ねる事で、母親としての意識を高めていけます。

そして、「大丈夫!!本当のママになれます!!」と私が強く断言する最大の理由は「自分自身ではなく、周囲がママにしてくれる」という事実です。出産直前まで、私達は妊婦で、氏名で呼ばれます。ところが、出産直後から、「お母さん」と呼ばれます。いきなりの変化です。そこからは、「お母さん、お乳をあげて」「お母さん、おむつを変えて」「沐浴の練習をしましょう、お母さん」「お母さん、しっかり抱いて」「体調はどうですか、お母さん」「あ、赤ちゃんがママを見て笑ったね」etc

出産後、退院するまで、ドクターや助産師さん達から、とにかく、お母さん、ママ、と連呼され続けます

その後の育児生活でも、お世話になる保健師さん、保育士さん、スーパーで出会う方々、近所の皆さん、お出かけ先でエレベーターで乗り合わせた方々などなど、ありとあらゆる皆さんから、お母さん、ママ、と呼ばれ続けます。それは一生、続きます。

出産直後で心身共に大変不安定な時期、周囲の方々があなたに「お母さん、子育て大変でしょう。頑張ってね」と言って下さいます。皆さんがあなたを母親にして下さいます。そして、色んな不安を最大限に払拭してくれるのは我が子です。母親を無垢な心で信頼し、身を預けてくる子。もちろん、育児はバラ色では有りません.私は、産後高血圧に悩まされ、心身のバランスが乱れに乱れ、しょっちゅう、泣いていました。でも、私が泣くと、子供がものすごく悲しそうな顔をするのです。私は涙を見せないよう踏ん張ります。最も強力に、あなたを母親にしてくれるのは、子供自身です。

21世紀の今、家族の形態は多様化し、ライフプランも選択肢がいっぱい有ります。その中で卵子提供を受けようか悩んでおられる方々に、私の体験、考えがお役に立てればとてもhappyです。

移植から2年後、保育園の運動会で我が子と一緒に、かけっこをしました。手をつないで20メートルほどよちよち進んで、アンパンマンせんべいをゲットするのです。グラウウンドで二人で見上げた青空と、2年前の移植の時に、異国の地で一人で見上げた空を比べて、世界じゅう、空は自由に広がってつながっている、と思いました。

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