アメリカで卵子提供を受けるのと、養子縁組の違い

       

日本で不妊治療を長らく続けてもなかなか妊娠に至ることができない、しかしながら子供を持つことをあきらめられないご夫婦は少なくありません。

長年不妊に悩むカップルには養子縁組という選択肢を考えるケースも見られます。

自分たちの子供を持ちたかったけれど、それをあきらめて養子をもらって自分たちの子供として育てるのです。
養子をもらうと言う選択肢もありますが、自分たちの子供を持つ可能性が全くなくなったわけではありません。

それは卵子提供という方法があるからです。

baby062

アメリカなどに卵子提供を受けにくる日本人カップルが増えているのですが、その理由として本当の自分の子供を持つことができるからです。

アメリカでの卵子提供でかかる費用は平均して500万円前後と決して安くはないのですが、皆さん費用を工面してアメリカに卵子提供を受けにやってきます。

そこまでして自分たちの子供にこだわるのはなぜなのでしょうか。
一つは日本では養子に対する理解がまだ得られにくく、血縁を重視する考えが根付いているからです。

国によって養子縁組は決して珍しいケースではなく、アメリカでは養子縁組によって親子となる事例も少なくありません。

そのため世間的にも養子をもらうこともそれほど稀ではないのですが、日本ではまだまだ養子縁組をするケースが少なく、それが原因でお子さんが嫌な思いをしたり、いじめにあうようなことも聞きます。

卵子提供では第三者の卵子を提供してもらって妊娠出産に至るのですが、それでも親子の血縁関係は築くことができます。

アメリカで卵子提供を受けたと言う事実を周りに告げなければ、他の方が卵子提供を受けたとは知ることはないでしょう。

また将来的に自分のお子さんに卵子提供によって生まれたという事実を知らせない限りは、お子さんもご両親の本当の子供として過ごすことができるのです。

アメリカなどで第三者の卵子提供を受けて妊娠出産に至るのですが、自分の子宮で赤ちゃんを育てるため、自分の子供という意識が強く芽生えてくるのです。

養子の場合は既に誕生した子供を迎え入れるため、自分たちの子供という意識が芽生えてくるまで多少の時間がかかってしまいます。

卵子提供では第三者の卵子提供を受けたことで、母親の遺伝的要素はほとんどありませんが、精子は父親のものを使いますので、遺伝的つながりを持てます。

そして母親も自分の体で子供を育てて出産することによって、母親になった自覚が芽生えるのです。