卵子提供で卵子凍結は行うの?

『卵子提供』の他に、不妊治療の方法として『卵子凍結』という方法があります。
卵子提供の過程においては、夫の精子を凍結させることがも、必要であれば行われます。

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しかし『卵子提供』では女性側の卵子凍結については行うことはありません。
あるとすれば、ドナーから採取された卵子を卵子提供を受ける側の夫の精子で受精させ、その受精卵を凍結させるというプロセスが『卵子提供』ではあります。

さて、『卵子凍結』はどういったものなのでしょうか。
『卵子凍結』は、ドナーとなる女性が排卵誘発剤を使い、身体から卵子を取り出す冷凍することを言います。
必要に応じて解凍してから体外受精に使われる、生殖凍結技術の種類です。
1999年に、世界で初めて卵子凍結が実用化されるようになりました。
それ以降、世界で200名ほどの子供が卵子凍結を用いた方法により生まれています。

長い間、卵子凍結に関しては技術の面について精子の凍結などよりも簡単ではないと考えられてきました。
卵子には多くの水分が含まれており、凍結後に再び解凍した場合に卵子が壊れてしまったり、受精できなくなる恐れがあるためです。
また、卵子は細胞膜が強くはないので、染色体に傷ができることが懸念されることも原因です。

さらに、解凍した卵子を体外受精をさせようとしても妊娠には至らなかったことが多いためです。
それでも、FDA(米国食品医薬品局)やASRM(アメリカ生殖医学会)は2012年に、卵子凍結をする技術や解凍する技術が進歩してきており、実用化することを認めることを公に発表したのです。

さて、どういった人が卵子凍結をしているのかについてですが、若い女性が、年齢を重ねてからの出産を考えて若いうちに自身の卵子を凍結するということが考えられます。

これは、女性が高齢になっていけばいくほど、それだけ卵子も老化をしてしまうからです。
もしも、自分が出産するのは大分後になるだろうと考えている場合に、若い頃の卵子を凍結して保存するのです。

現代では働く女性も多いので、すぐに妊娠ができないという場合もあるでしょう。
そういった時に便利なのが『卵子凍結』なのです。
とは言え、若い卵子を残しておけるのは妊娠にとって大切なことではありますが、若い卵子を使っても妊娠をする際に高齢とされる年齢であれば、リスクがないわけではないことも理解する必要があります。

凍結した卵子を病院等で保管してもらうためには、1年間で43万円ほどの初期費用が必要になりますが、卵子提供と合わせて卵子凍結という技術も実用化されていることは、不妊治療の一助となるでしょう。