卵子提供のリスクを教えてください

海外で卵子提供を受け、国内で出産される方が近年増加しています。

どんな方が卵子提供を受けているのだろう

国内の病院でも、特に高齢の妊婦さんの場合には卵子提供の有無を確認したうえで、きめ細かい対応をする病院も多くなっています。
2013年に日本経済新聞が報じたところでは、国内での卵子提供による出産の割合は、2012年に3年前の調査から約3倍に増えたことが厚生労働省研究班(主任研究者・吉村泰典慶応大学教授)の調査で明らかになりました。
大半が海外からの提供で平均年齢は45.2歳と高齢出産であることも明らかになりました。
吉村教授は「年間300〜400人が卵子提供で産まれている推計」と指摘しています。

研究班は大学病院や総合病院など全国302施設を対象にアンケートを実施。163施設が回答。卵子提供の出産件数は117件でした。
09年に14件(出産割合0.015%)だったのが、10年に30件(0.031%)、11年に37件(0.038%)、12年に35件(0.051%)と、3年で卵子提供の出産割合が3.4倍に増えました。
国内の年間出生数の約100万人にこれらの出産割合を掛けると、年間300人あまりが卵子提供で誕生している計算になります。
卵子提供で出産した女性の年齢は、平均年齢45.2歳。55歳以上も4人いました。(2013/6/16日本経済新聞。年齢の判明した女性100人による)

顕微授精
顕微授精

日本で着床前診断(PGS)はできないの?

卵子提供で出産された方は、上記のデータからもわかる通り、高齢出産であることが多いため、出産までの管理はとても大切です。
一般的な高齢出産のリスクには、胎児の染色体異常をはじめ、早産や妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病などがあります。

海外で卵子提供プログラムを受ける場合には、着床前診断を受けることが可能ですから、生まれるお子さんの染色体異常の心配はありません。全染色体を対象とする着床前診断(PGS) を実施することにより、正常な胚のみを選んで移植することができるからです。またこの着床前診断は、大きく妊娠率を上げることにもなります。そもそも、染色体異常の胚は着床しないか、着床しても流産してしまいますので、PGSをすることによって、染色体異常を原因とする体外受精の失敗や流産は大幅に減少するのです。体外受精の失敗や、流産は母体にとっての大きな負担です。PGSを実施することにより、母体の心身の負担も大きく減少します。

着床前診断(PGS)について日本では、受精卵を選別する=希望する遺伝をもつ受精卵を選別する=デザイナーズベイビーにつながる→これは命の選別である。
という考えが根強く、現在でも日本のクリニックでは受けることができません。患者さんファーストという考え方が定着していないのです。時々、真に患者さんのことを考えた医師が国内でPGSを実施して、日本産科婦人科学会を除名処分となったりする報道がなされています。
こうした中、日本産婦人科学会が2年前に了承していた着床前診断の臨床研究が、2017年2月にようやく実施されることになりました。
遺伝子を調べ、最適な予防や治療を選択するという、個々の人間の遺伝情報を解析した上での個別化医療が世界的に進むなか、日本は染色体や遺伝子解析の分野で遅れを取っていると言わざるを得ません。
心から赤ちゃんの誕生を望む夫婦にとって、身体的にも、経済的にも不妊治療の負担を軽減することができる着床前診断(PGS) を、日本の不妊治療のクリニックがあえて行わないのは、なにか特別な事情でもあるのか、と勘ぐってしまうくらいです。

高齢出産のリスクとは?

高齢出産で多くみられる妊娠高血圧症候群とはどのようなものでしょう?
妊娠高血圧症候群はかつて妊娠中毒症と呼ばれていたものです。
日本産婦人科学会では
「妊娠20週以降、分娩後12週まで高血圧がみられる場合、または、高血圧に尿蛋白を伴う場合のいずれかで、かつこれらの症状が単なる妊娠の偶発合併症によるものではないもの」
として定義しています。妊娠20週までに高血圧や蛋白尿が認められる場合は、妊娠とは関係なく、もともと高血圧や腎疾患が存在していた可能性が高いと考えることができます。
高齢出産では、微弱陣痛や分娩時の出血量の増加や産道損傷が起こりやすくなると言われていますので、帝王切開を薦める医療機関が多いようです。

卵子提供 妊娠判定
卵子提供 妊娠判定

高齢出産のメリットもある

妊娠・出産・子育てには体力が必要です。出産に向けた準備として、子育てを見据えた体力作りを心がけ、ストレスのない規則正しい生活のリズムを整えましょう。
確かに20代の出産と比べ、高齢出産の場合には産後の身体の回復に時間がかかる方が多いかと思われます。

しかし、高齢出産だからこそのメリットもあります。待ちに待って授かった赤ちゃんに対して安定した精神状態で接することができ、様々な社会的経験を子育てに活かす事もできます。また、子育てを通して心身共に若返る!といった声もあります。

卵子提供を受けられた多くの方が無事出産され、日々の子育てを心から楽しんでいらっしゃいますので心配はありません。不安を持つ必要はないのです。
卵子提供を受けて出産する方の多くは高齢出産か超高齢出産です。万が一の為の事を考えて、安心して受診できる医療機関を探しましよう。卵子提供エージェンシーのコーディネーターと、よく相談しながら産科クリニックを選びましょう。

卵子提供のアクトワンにご相談を

Act Oneアクトワンでは、卵子提供プログラムについてのさまざまなご質問に、丁寧にお答えさせていただいております。
どんなご不安についても、Act Oneアクトワンにご相談ください。

多くの方が卵子提供プログラムを利用しています。そして新たな命の誕生により、ご夫婦2人の時とは違ったさらなる幸せな時間を共有されています。どうぞ卵子提供というスタートラインに立ったなら、まずはAct Oneアクトワンへご相談下さい。